1月14日、皇居で新年恒例の「歌会始の儀」が行われ、天皇、皇后両陛下や愛子さまが出席された。今年初めて自作の歌が皇族代表として読み上げられる「披講」を経験されたのが愛子さま。
ラオスの子どもたちの姿が印象に残ったのでは
「この日は薄ピンクのドレスに身を包まれ、パールのネックレスとイヤリングが気品のあるたたずまいを引き立てていらっしゃいました。初出席だった昨年よりも落ち着かれている印象を受けましたね。今回は事前に5首つくられたとのことですが、すべてラオスご訪問を題材にした歌だったそうです」(皇室担当記者)
愛子さまの詠まれた《日本語を 学ぶラオスの 子どもらの 明るき声は 教室に満つ》について、「歌会始の儀」の選者を務める、山梨県立文学館の館長・三枝昻之さんはこう評する。
「愛子さまの歌で“明るき声は”とありますが、“教室に満つ”という結句により、その明るさ度合いが生き生きと伝わってきます。おそらく、現地の日本語を学んでいる子どもたちは日本の皇室の方が来られるということで張り切ったのでしょう。その元気のよさに感動されている愛子さまの情景が目に浮かびます」
お題の「明」を「明るい」という解釈で詠まれた愛子さま。母である雅子さまも同様の意味で言葉を紡がれた。
「《メダル掛け 笑顔明るき 選手らに 手話で伝へる 祝ひのことば》という雅子さまの歌は、デフリンピックの選手たちとの交流の場面を詠まれたものです。選手に祝福を伝える際に“手話で伝へる”という具体的な描写が入っている点が非常に特徴的です。手話を交えるという、心の込もったひと工夫をされたからこそ、祝福が特別なものになったことが読み取れます」(三枝さん)
“手話で伝へる”という句に感動した三枝さん。儀式後に行われた懇談の場で雅子さまに直接感想を伝えたという。
「『“手話で伝へる”という句ですが、選手たちはさぞ感激なさったでしょうね。どんなお言葉を手話で伝えられたのですか』と質問をしたところ『いえ、ほんの少しですよ』と控えめに、でもうれしそうな笑顔で答えてくださいました」
「歌会始の儀」で披露される歌は、皇室の方々の胸中が垣間見える貴重な機会でもある。愛子さまの歌からは、とある“変化”が見て取れた話すのは『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務める、つげのり子さん。
「皇室の方々は未来を担う次世代へ温かいまなざしを向けられており、子どもに関する歌を詠まれることが多いのですが、愛子さまも今年は子どもたちに目を向けられました。ラオスで出会った中高生たちの姿が、印象に残られたのでしょう」
愛子さまにとって深く印象に残ったラオス訪問だが、この訪問を機に愛子さまへの注目はさらに高まっている。
「周囲への気遣いや、礼儀正しさが素晴らしかったですよね。現地の衣装も身にまとわれ、スピーチにもラオスの言葉を取り入れられるなど、すべてが完璧でした。包み込むような優しい微笑みからお人柄が伝わり、誰からも歓迎される方だと感じました。今後さらに活動の幅が広がっていくかと思いますが、特に国際親善の場面で、いっそう活躍される姿を拝見するのが楽しみですね」(つげさん)
公務を通じて未来への慈しみのまなざしを示された愛子さま。
「これまではご学友など、私生活周りのことを詠まれてこられた印象ですが、今年は公務に目を向けられています。愛子さまの中で、公務への責任感と思いが日増しに大きくなっているのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
愛子さまの公務でのご活躍に、大きな期待が膨らむ新年となった。
つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など
三枝昻之 歌誌『りとむ』発行人。山梨県立文学館館長を務め、「歌会始の儀」の選者でもある。'21年に旭日小綬章を受章した。新著に新潮選書『百年の短歌』がある
















