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ー 不登校に変わる「ユニパス」

 群馬県の山本一太知事が定例会見で、「不登校」に変わる言葉として、「ユニパス」を使用すると発表。

不登校に変わる「ユニパス」

「ユニパスは『ひとり一人の』という意味の“ユニーク”と、『道』を意味した“パス”を組み合わせた造語。ユニパスには、“ひとり一人の道を歩んで良い”という思いが込められています。

 山本知事は、学校に通わないことは悪いことではないとしたうえで、“言葉の変更で世間の印象や見方も変わる。群馬から全国に広める意義は深い”と述べており、ユニパスを広めていく方針です」(全国紙政治部記者、以下同)

 山本知事は新規事業名やチラシ等でも、ユニパスを使う予定だという。この発表に対し、元不登校YouTuberのゆたぼんが反応。

「ゆたぼんさんは《(中略)そのまま『不登校』で良くないですか?呼び方だけを変えても問題解決にはならないと元不登校の僕は思うのですが》と私見を述べていました。このゆたぼんさんの投稿には賛同する意見も数多く寄せられています。

 昨年度の群馬県小中学校の不登校生徒数は4731人で過去最多。不登校のイメージを変える前に、具体的な対策を公表する必要があるかもしれませんね」

ユニパスを発表した山本一太知事(群馬県公式Xより)
ユニパスを発表した山本一太知事(群馬県公式Xより)

 今回の発表に対し、ネット上では、

《なんの意味があんだこれ・・・》
《こうやって「横文字にして」現状をフワッとさせて責任逃れかよ》

 など、否定的な意見が多く見られる状況だ。

 現状、群馬県では不登校の生徒に対し、どのような対応を取っているのだろうか。県教委に問い合わせてみると、

「個に応じた対応が重要ですので、ひとりひとりの状況を学校や学校を取り巻く機関と連携しながら把握し、その子にあった対応を取っています。

 まずは、現場の学校の担任や職員にその子への対策を考えていただき、そのサポートを行う機関として、カウンセラーやソーシャルワ―カー等の派遣を県教委で行っています」(群馬県教委担当者、以下同)

 とのこと。

 不登校の生徒が過去最多となっている現状については、

「生徒数は増加傾向にあり、過去最多となっていますが、増加率は鈍化している傾向にあります。校外支援センター等で学んでいる生徒もいまして、選択の幅は広がっている状況です」

 批判の意見が寄せられていることについては、次のように話す。

「何か新しいことを発信する際には、さまざまなご意見が上がると思います。ただ、我々としては、子どもの将来の希望、未来のために行う施策ですので、今後も引き続き発信していきたいと思います」

 ユニパスの発表には当事者である高校生も関わっているという。

「2023年度から高校生が知事の相談役となる『リバースメンター』という事業を開始していますが、そこで高校生から“不登校という言葉を前向きな言葉にできないか”という提案があったのです。

 単に“不登校”という呼び名を変えるだけではなく、子どもたちに未来への希望を持って、前向きに生きることの大切さが伝わるように“ユニパス”を使っていただきたいです」

 果たして、ユニパスは全国的に広がっていくのだろうか――。