1月22日、将棋棋士の加藤一二三さんが肺炎のため、86歳で亡くなった。所属していたワタナベエンターテインメントは《令和8年1月22日(木)午前3時15分、都内の病院にて肺炎のため86歳にて永眠いたしました》と発表。
両陛下の心をつかんだ“ひふみん”
「加藤さんは14歳という若さで、当時史上最年少かつ史上初の中学生棋士としてプロ入り。その後、藤井聡太棋士がこの記録を更新することになりますが、その間は実に62年に及びました。さらに、現役棋士の最年長記録や史上最年長勝利記録、史上最多対局数など、数々の金字塔を打ち立て、まさに“棋士界のレジェンド”だったと思います。
その一方で、テレビ出演などを通じて“ひふみん”の愛称で親しまれ、その温かく飾らない人柄は、将棋ファンにとどまらず老若男女から愛されたのは周知のことです。そうした人柄や姿勢もまた、“レジェンド”たる所以だったのかもしれませんね」(スポーツ紙記者、以下同)
この訃報を受け、日本将棋連盟会長の羽生善治九段は同日、自身のXで追悼の意を表明。
「羽生さんは《加藤一二三先生とは子供の頃から沢山の思い出があります》と書き出し、《五十代からの棋士の道のお話を、もう伺えないことが残念です》と、その死を悼みました。
最後は《折々に祝福や心配、応援のお言葉をかけてくださる、優しく温かいお人柄と将棋への愛に溢れた偉大な大先輩でした》と締めくくり、深い敬意と感謝が滲むコメントを寄せていました」
棋士界のみならず、お茶の間からも広く愛された加藤さん。2023年には、東京・赤坂御苑で天皇、皇后両陛下が主催される秋の『園遊会』に出席。そこでも“ひふみん”らしいエピソードを披露していたという。
「『園遊会』は毎年春と秋に行われ、両陛下が各界の功労者を招かれます。懇談の場で、加藤さんはご自身の話ではなく、“将棋界には最近、藤井聡太さんという若手棋士が現れまして、大変盛り上がっていて、非常に良いことだと思っています”と語り、藤井棋士の活躍や将棋界全体の話題を切り出したのです。ご自身よりも若手や業界全体の発展を案じる姿勢が印象的でした」(皇室担当記者、以下同)
将棋の話題が一段落すると、話は加藤さん自身の活動に。
「学生向けの講演活動をしていることを伝え、“将棋の話や好きな音楽の話、ときどき動物の話もします”と話すと、雅子さまが“動物は何がお好きなんですか?”とお尋ねになりました。加藤さんが、“猫です”と、答えると、雅子さまは“猫ちゃん!”と反応されたそうです。
そのやりとりがうれしかったのか、加藤さんはこの後、両陛下と“猫談義”を展開。この猫談義について、加藤さんは、“ご存知のように、天皇陛下ご一家も猫は世話をなさっておりますからね。それで話が通じたかと思っております”と振り返っていました。両陛下も加藤さんとの懇談を楽しまれたのではないでしょうか」
両陛下の心も掴んでいた“ひふみん”。その温かな人柄と数々の功績は、これからも将棋界に語り継がれていくことだろう。






