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ー コーチ人事から透ける派閥の影

 

 元プロ野球選手で巨人OBの“デーブ大久保”こと大久保博元氏が、1月20日に自身のYouTube『デーブ大久保チャンネル』にて「野良犬・愛甲猛が巨人のコーチ人事を辛口解説」と題した動画を更新。その内容が波紋を呼んでいる。

 テーマは、物議を醸した巨人のコーチ人事について。かつてロッテ、中日で活躍した愛甲猛氏をゲストに招き、阿部慎之助監督への不満を飛び越え、進退問題にまで踏み込む“大暴走”を展開したのだ。

コーチ人事から透ける派閥の影

 昨シーズン3位に沈んだ巨人の周辺が再び騒がしくなっている。二岡智宏ヘッドコーチ、桑田真澄二軍監督、駒田徳広三軍監督が事実上の“解雇”。これに大いに不満を持つデーブ氏が、愛甲氏とともに痛烈な批判を連発した。

 動画で愛甲氏は、今回の人事を「魔訶不思議というか大丈夫なのかな」「クビになる原因が何かあったのかっていうとないわけじゃん」と一蹴。阿部監督が3年契約の最終年という勝負の年でありながら、不可解な人事によって自らチームを弱体化させかねない危うさを疑問視した。

 さらには桑田氏、駒田氏の後任が石井琢朗氏、会田有志氏となったことに対しても、「失礼ながら、それ以下の人間が入っている」とバッサリ。これにデーブ氏が「そういう人たちしかきてくれなかったのか、なんていう下世話な考えもできちゃいますもんね」と同調する一幕もあった。

 スポーツ紙記者が解説してくれた。

先日、駒田氏が巨人OBである岡崎郁氏のYouTubeチャンネルに出演していましたが、どこか含みを持たせた物言いで、今回の退任に納得していない不満な様子を隠しきれていませんでした。男気のある性格で知られる駒田氏が表立って不快感を滲ませたあたり、内部の溝は相当深いのでしょう。

 会田氏に至っては、他のコーチと比べて明らかに選手時代の実績が不足しており、阿部監督と同じ中央大卒という派閥人事の匂いもします。結果を残した桑田氏や駒田氏の手腕を軽視し、やりやすさを優先した人選にも見えます」(スポーツ紙記者、以下同)

 さらに、対談の矛先は阿部監督の進退にも向けられた。デーブ氏は、昨年11月に開催された「ジャイアンツ・ファンフェスタ2025」で阿部監督に「辞めろ!」と罵声が飛んだことにも、「監督挨拶でやじられたなんて聞いたことないんですよ」と呆れ口調に。そして、この後も2人の暴走はさらに加速していく……。

愛甲氏は『この采配じゃ勝てねーよ。という試合が何試合もあった』と語り、ファンしかきてない場で、試合に負けたわけでもないのにブーイングを浴びたのは阿部監督への采配内容への不満が限界に達している証拠だと指摘していました。

 デーブ氏は待ってましたとばかりに、『今年もし優勝できなかったら阿部監督はどうなると思います?』と、暗に阿部監督の辞任を促すように質問。愛甲氏も意を汲んだのか、『ファンも球団も許さないと思うよ』と答えていましたが、対談では終始、デーブ氏が自身の思いを愛甲氏に代弁させようとしている印象でした」

 一方で、この過激な批判には懐疑的な意見もある。

「阿部監督は2024年に新人監督ながらリーグ優勝を果たしています。2年連続Aクラス入りしている監督からすれば、シーズン前からOBにこれほどボロクソに言われるのはたまったものじゃないでしょう。巨人の伝統を背負っている現役監督をリスペクトするという“ジャイアンツ愛”が欠けているようも映ります」

 ネット上でも、「球団なのか監督なのかわからんが、納得いかない人事だった」 「阿部監督が辞任すれば丸く収まった」というコメントがある一方で、「なぜこんなにゴチャゴチャ言われなきゃいけないのか」と阿部監督擁護派の声も聞かれる。

 踏み込んだ内容が売りで、注目されやすいデーブ氏のYouTubeチャンネルだが、“OBハラスメント”と取られかねない今回の発言によって、球団との距離が遠ざかってしまったかもしれない。