1月25日付けで、NHKの新会長に前副会長の井上樹彦氏が就任した。1月28日には就任会見がおこなわれ、受信料の未払いに対する支払督促についても言及。「毅然とした対応を取る」と強い姿勢を示した。
NHK内部出身の会長就任
「井上会長は1980年にNHKへ入局後、政治記者としてキャリアを積み、前副会長時代には経費削減や組織改革、新インターネットサービス“NHK ONE”の立ち上げなどに取り組んできた生え抜きの局員。会長については6代連続で経済界出身であったため、NHK内部出身の会長就任は18年ぶりです」(全国紙記者)
会見内で井上会長は、受信料徴収の強化と変化の早まるインターネット環境への対応を課題として提示。「コンテンツの力こそがNHKの原点。質の高いコンテンツを安定して生み出せるかどうかが信頼に直結する」と述べるとともに、「従来以上に攻めの姿勢で取り組みたい」と、強い決意を見せた。
「NHK全社員へのメッセージでは、“今は国内だけでなく世界的なコンテンツと競い合わなければいけない。NHKがなくてはならない存在であり続けるためには、柔軟かつ俊敏に動ける組織に進化していかなければならない”と、今後のNHKのあり方について思いを伝えました」(前出・全国紙記者)
同日、NHKは受信料の支払い督促の2026年度件数が2千件を超える見通しを発表。NHKは昨秋に未払い契約者に対する督促強化を進めており、昨年末までの3か月間に全国で398件の申し立てを実施している。
これに対し井上会長は、「契約をしていて支払いしていない人の数は、この数年間で急増している。このまま放っておくことは、むしろNHKにとっての責任を果たせない」と述べつつも、「毅然とした対応は取るが、その一方で視聴者や支払う方の理解や納得が前提。受信料を自主的に払っていただく活動をこれからも中心に据える」と、視聴者目線で取り組む姿勢を示した。
















