2月6日から開幕しているミラノ・コルティナ冬季オリンピック。史上初めて複数の都市で開催されており、その熱気は世界中に広がっている。目覚ましい活躍を見せる日本代表選手たちの素顔と秘話を追ってみた!
日本時間2月14日の早朝、フィギュアスケートの男子シングル・フリースケーティングが行われ、鍵山優真が銀メダルを獲得した。
鍵山優真が断ったもの
「鍵山選手は、ショートプログラムを終えた時点で、アメリカのイリア・マリニン選手に次ぐ2位でした。マリニン選手は全6種類の4回転ジャンプを武器に“クワッド・ゴッド”の異名を持つ世界王者でしたが、ミスが続いて、まさかの8位。鍵山選手は、着氷が乱れつつも何とか持ち直して銀メダルとなりました」(スポーツ紙記者)
佐藤駿と三浦佳生という、幼いころから切磋琢磨してきた初出場の2人と共に挑んだ今大会。鍵山と三浦のスケートシューズの調整をしている「小杉スケート」の鷹取吾一さんは、3人の絆を近くで見守ってきたという。
「優真くんと佳生くんが同じタイミングで調整に来たとき“3人でオリンピックに出たい”と話していました。僕とは普段、くだらない話ばかりしていますが、そのときは表現の仕方や点数について密度の濃い会話をしていたのも印象に残っています。その場にはいない駿くんの名前も出ていて、まるで3人で話しているかのような雰囲気でした」
“観客の心に届く演技をしたい”という目標を掲げた2度目の大舞台。初出場の際とは違った立場で挑んだ。
「2022年の北京五輪は、長年フィギュア界を牽引した羽生結弦さんと宇野昌磨さんが出場していました。偉大な先輩2人の背中を見て、のびのびと参加できたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
2022年7月に羽生がプロに転向して、2024年5月に宇野が現役引退を発表。鍵山は“日本の新エース”の看板を背負うこととなった。前出の鷹取さんは、重圧と戦う鍵山の姿を目の当たりにしていた。
「羽生選手と宇野選手が競技を離れてから“エースとは何か”を自問自答し続けていたようです。それが何なのかはわからないけれど“そうでなければいけない”と強く感じていたようで……。2025年12月の全日本選手権のときにも“背負わなきゃいけない感じがずっとあるんです”と話していました」
そのときに“優真くんらしく”とアドバイスをして以来“答え”が出たのか聞いてはいないというが、
「オリンピックでの優真くんの表情を見て“何かつかみつつあるのかな”と思いました」(鷹取さん、以下同)
大きな戦いを終えた鍵山に、どんな言葉をかけたいか。
「“とりあえずラーメン食べに行こう”と言いたいですね(笑)。オリンピック前は節制して、いっさい食べていないと言っていたので、帰ってきたら一緒に食べに行けたらいいなと思います」
夢のためにラーメンを断っていたという鍵山。制限したのは食事だけではない。
「オリンピックに集中するべく“終わるまでは彼女をつくらない”と周囲に漏らしていたとか。それが、無事結果に結びついたようですね」(フィギュアスケート関係者)
3月に世界選手権を控えてはいるが、しばらくは“大好物”も“恋”も満喫してほしい。

















