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ー 死を覚悟した決勝ラン

 

 2月6日の開幕から、連日熱戦が繰り広げられているミラノ・コルティナオリンピック。スノーボード男子ハーフパイプ決勝(日本時間14日)もまた、歓喜と感動が入り混じる名勝負となった。

死を覚悟した決勝ラン

 見事金メダルを獲得したのは、95.00点をマークした戸塚優斗選手(ヨネックス)。オリンピック3大会連続出場にして、3度目の正直で悲願の金メダルを手にした。

 2022年北京五輪王者の平野歩夢選手(TOKIOインカラミ)は、五輪連覇をかけて大舞台に挑んだものの結果は86.50点で7位。メダルには届かなかった。

 しかし、1月のワールドカップで複数箇所を骨折する重傷を負いながら、1か月も経たずに出場を果たした平野。大怪我を乗り越え、執念のランを見せつけるアスリート魂に胸を打たれるファンが続出。結果以上の感動を巻き起こした。

 そんな中、視聴者の注目を集めたのが平野の薬指だ。決勝ランの後、得点を待ちながら手袋を外すと、そこには金色に輝く指輪が。

「平野選手は、2024年の3月に結婚。その後、第1子が誕生しています。今回注目を集めた指輪は左手の薬指にはめられていたので、結婚指輪だと思われます。中継では一瞬しか映りませんでしたが、白銀の世界でキラリと光る金色の指輪は存在感がありました」(スポーツ紙ライター)

 予選では見ることができなかった結婚指輪の存在に、Xでも

《チラリと映った結婚指輪すらかっこいい》
《指輪が見えた瞬間、鳥肌立ちました…予選は集中のために外してたのかな》
《決勝だけ指輪つけてたの、めっちゃエモい…》

 という声が上がっていた。

 決勝直後のインタビューで、平野は当時の心境を「無事生きて帰ってこれて良かったなっていう、本当にそれだけですね」「生きるか死ぬかの戦いみたいな気持ちで滑りました」と、語っていた。

 また、最後には「納得のいく結果で終われなかったんですけど、こうやってここで滑れるのも、自分がここまで諦めず来れたのも、周りの人たちのサポートや見てくれる人たちの応援がないと、自分も全力出しきれてないと思うんで。その気持ちを受け取ってまた積み上げていけたらなと」と、周囲への感謝も明かした。

 平野は、2017年にも“あと1cmずれていたら死んでいた”というレベルの大怪我を経験。その後、2018年の平昌オリンピックで銀メダルを獲得した際も“命懸け”という言葉を繰り返していた。

 何度も口にしたその言葉通り、生命を賭して取り組む覚悟で挑んだ五輪だったと言えるだろう。

この平野の姿に感動したファンの声が後を絶たない。さらには、“決勝で指輪をつけていた意味”に思いを馳せるファンも。

《平野歩夢マジで死ぬ覚悟で滑ったんだな だから指輪もしてたし生きてて良かったって発言したんだな すげえよ、金メダル以上だよ》
《平野歩夢が決勝という特別な舞台で指輪をつけていたのも、きっと自分を支える大切な存在や想いと一緒に戦っていた証なんだと思う》
《決勝の極限状態で指輪を連れてくる平野歩夢の覚悟、尊すぎて横転》

 家族の思いも背負い、共に立った大舞台。金メダルこそ届かなかったが、彼の生き様と薬指の指輪は間違いなく金色に輝いていた。