“愛子さまの天皇への道”
しかし、皇族減少問題への対策については、早急に取りかかる必要がある。
「愛子さまがどのような道を選ばれるのかは未知数ですが、女性・女系天皇への道が閉ざされれば、愛子さまや佳子さまは、ご成婚を機に皇室を離脱される可能性は十分あります。その場合、皇族数の確保はさらに困難を極めるでしょう。
一方で多くの政党が支持する“旧宮家の皇籍復帰案”が具体的にどこまで実現可能なのかは不透明なままです」(小田部名誉教授、以下同)
世論は「愛子天皇」を望む声が根強く、国会の議論との間には大きな乖離がある。
「現在、多くの国民が期待を寄せる“愛子さまの天皇への道”を断つという歴史的な責任を負える政治家は、はたしているのでしょうか。議論が尽くされない状況では、国民の目には数の力を背景にした強引な手法と映るはずです」
この深い溝を、今後どう埋めていくべきなのか。
「自民党や維新の会の方向性を修正させることは容易ではありません。ただ、皇室典範の改正を誰がどこで決定するのかというプロセスと、それに対する国民の合意形成をどのように図っていくかが、極めて重要になります。
これほどまでに国会議員の意見と国民の意見が隔たり、かつ国家の根幹に関わる重要な問題であれば、署名運動だけでなく、皇室典範の改正の是非を問う“国民投票”のような働きかけも検討に値するでしょう。その際、女性・女系天皇の是非を選択肢に含めることは、議論の前提として必須だといえます」
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数

















