4月7日、政府は「デジタル教科書」を正式な教科書とする学校教育法改正案を閣議決定した。
2030年度にも正式採用へ
「『デジタル教科書』は従来の紙の教科書を電子化し、タブレット端末などを用いて閲覧します。これまでは代替教材の扱いだったものの、今後は正式な教材として扱われます。早ければ2030年度にも正式な教科書として使用が始まる見通しであると伝えられています」(全国紙社会部記者、以下同)
ただ、教科書はすべて紙からデジタルに置き換わるわけでなく、紙の教科書のみの使用や、紙とデジタルの併用も認められている。とはいえ、時代の趨勢としてデジタル教科書への移行は進みそうだ。
これを受け、ネット上では疑問の声も多い。
《学校教材のデジタル化が早かった北欧諸国では学力の低下が目立ち、今や紙の教材への回帰が進んでいる。結局紙じゃないとダメなのでは》
《10年ほど前、まだ学生だった頃にデジタル教科書を試験的に導入して紙と併用で好きな方を使っていいと言われたけど、結局は皆紙に戻ってた。紙で見ないと字が頭に入ってこないのよ》
こうした声が相次ぐ理由を教育ジャーナリストが指摘する。
「デジタル教科書は、導入事例の結果として集中力が持続しない、タブレットを見続けることによる視力低下などのデメリットも指摘されています。やはり紙の教科書のほうがいいという見方もあります。世界的な流れとしては“紙回帰”であるのに対し、日本は“逆行”している印象も受けますね。ネットの指摘にある通り、答えにたどりつくために検索で簡単に解決するのではなく、回り道の思考がいい作用となるケースも考えられます」
近年はタブレットやスマートフォンの使用に関して、子どもたちへの悪影響が議論されるケースも多い。
「デジタル機器は便利ですが、さまざまな問題があるのも確かです。やはり完全にデジタルに置き換えてしまうのではなく、紙の教科書と併用するのがベストだと思います。今回、デジタル教科書も紙の教科書と同様に無償配布の対象となるのはいい流れだと思いますし、ペーパーレス社会の実現にも貢献するものでしょう。メリットとデメリットを見極め、いい方向に活用する姿勢が求められます」
やはり、すべてがデジタルに置き換わってしまうのは考えものだろう。






















