セブン-イレブンの「金の3種きのこクリームもっちり生パスタ」(494円)。撮影/編集部
セブン-イレブンの「金の3種きのこクリームもっちり生パスタ」(494円)。撮影/編集部
【写真】「専門店レベル」評論家イチ推しのコンビニ食品

 節約術と並んで注目したいのが、商品そのものの進化である。

年々上がり続ける冷凍食品のクオリティー

「コンビニ商品のクオリティーは全体的にかなり上がっていますが、特に冷凍食品の進化はすごいですね。味だけでなく、種類の豊富さや満足感も年々上がっていると感じます」

 以前は手軽さが魅力だった冷凍食品だが、今ではそのおいしさが専門店に引けを取らないほどの商品も増えている。

「価格設定も頑張っている。光熱費や調理時間まで考えると、かなり優秀といえます。手作りするとムダも出ますが、それもなく、洗い物も少ない。忙しい日や疲れている日、自炊が面倒な日にも頼れます。

 コストだけでなく、時間や手間を大きく減らせる点でも価値は高い。最近はパスタや麺類だけでなく、ワンプレートメニューやスイーツまでラインナップが充実し、選ぶ楽しさも増しています」

 コンビニの進化は食品だけにとどまらない。衣料品や生活雑貨、宅配サービスなど、その役割は年々広がっている。

 象徴的なのが、ファミリーマートののコンビニエンスウェア。高品質でありながら手に取りやすい価格帯で人気を集め、コンビニで衣料品を買うことへのイメージを大きく変えた。また、ローソンで展開される無印良品の商品も好評で、必要な日用品を身近な場所で買える便利さが支持されている。

 食品以外でも、コンビニの価値はどんどん広がっている。かつては急に必要なものを買う場所だったコンビニは、いまや日常生活を支えるインフラに。田矢さんが特に注目しているのが、セブン―イレブンの宅配サービス7NOWだ。

「宅配サービスがどこまで広がっていくのかは非常に興味深い。店舗に行かなくても必要なものがすぐ届く仕組みが今後ますます広がれば、利用シーンはさらに増えていくと思います

 これからのコンビニは、単に物を買う場所だけでなく、時間や手間をお金で買う場所として、ますます価値を高めていく。客に少しでも多く利用してもらうため、各社が仕掛ける便利さやお得さに注目だ。