試行錯誤が実を結び、フォロワー数は増加。投稿への反響も、それに比例して大きくなっていった。

主婦目線がウケ人気を獲得

「これまでで一番反響が大きかったのは、ベッドと勉強机が回転して入れ替わる家具。市場調査をしているときに見つけて、『これは絶対に欲しい人がいる!』と、自分から企業にPR案件として紹介させてほしいとお願いした商品です」

 収益も月5万~6万円の壁を突破すると、30万円、そして100万円を達成。

「SNSで収益を得ようと決めたとき、最初に目標にしたのは、社会人のときの月収24万円でした。この金額を超えたときは、すごくうれしかったですね」

 最大の喜びは家族のために使えるお金が増えたこと。

「子どもがやりたいという習い事に通わせられたり、誕生日に旅行に出かけられたりすることが何よりの喜びです」

 ほんの1分のショート動画でも、完成までには多くの業務が発生する。日々、仕事に追われるあんさんだが、あくまでも最優先にしているのは育児。

「仕事と育児の線引きを大切にしています。撮影は子どもが学校に行っている午前中に終わらせて、子どもたちが帰宅したら、会話をしながらできる家事をするようにしています。動画の編集作業は夜、子どもたちを寝かしつけてからですね」

 睡眠は可能な限りしっかり取ると決め、学校の行事などにもきちんと参加することを心がけている。そんなあんさんの姿を見て、夫にも変化が。

「私が夜遅くまで作業している姿を見て、これまで家事の比重が少なかった夫が、お皿洗いや洗濯をしてくれるようになりました。これはうれしい変化です」

 キラキラとして魅力的なSNSの世界だが、成功者はほんの一握り。

2025年における月額アフィリエイト収入(日本アフィリエイト協議会「アフィリエイト市場調査2025」より)
2025年における月額アフィリエイト収入(日本アフィリエイト協議会「アフィリエイト市場調査2025」より)
【写真】「月100万円超の収益も」プロが教えるSNS活用3か条

 日本アフィリエイト協議会の2025年の市場調査では、月3万円以上のアフィリエイト収入があるサイト運営者は全体のわずか12・4%。一方、収益が月0~1000円未満の人の割合は全体の52・5%に上る。

 成功を収めているあんさんだが、収益が順調になった今も日々見せ方の研究を欠かさない。ショート動画でも、競合の投稿を分析し、商品の強みや差別化のポイントを見つけ出し、構成を考えている。

「商品のレビューをすると『お金をもらっているから褒めているんでしょう?』と言われることもあります。でも、私は自分が本当に良いと思ったものだけを紹介すると決めています」

 積み重ねてきた努力が実って仕事は広がり続け、最近ではインターネット上で商品やサービスを販売するECサイトのコンサルティング業務も請け負っている。

「私は、10年後に今と同じ方法で収益が得られるとは考えていません。そのためにも日々アンテナを張り続けることが大切なんです」

 現在、得た収益の一部は、自身のスキルアップのための投資に充てている。

「次のステップにつなげるために講座に参加したり、気になる商品を実際に買って試したり。これからも伸び続けるためには、学び続ける必要があります」

 以前に比べてSNS運用に関するスクールや情報は増えているが、その選択にはくれぐれも注意してほしいと話す。

「私も最初はスクールで学びました。幸いそこは良心的なところだったものの、最近は学習需要につけ込んだスクール詐欺も増えています。『受講すれば高額な収入が得られる』と嘘をついて高額な受講料をだまし取る手口や、有名なインフルエンサーになりすました詐欺も急増しているので、見極めが必要です」

 家庭にも仕事にも積極的に向き合い続けるあんさんに、SNSで成功するコツを聞いてみた。

「まずは始めてみること。そして短期間で結果が出なくても続けることです。もちろん、大変なこともありますが、日々の小さな一歩が、収入アップだけでなく家族との時間や生活を豊かにしてくれるのではないでしょうか」