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 日没時間も徐々に早まり、肌寒さをより強く感じるようになった11月下旬、都内の主要幹線道路を1台の高級外国車が走っていた。左ハンドルを握るのは、ハットにサングラス、少々ひげをたくわえたSMAPの木村拓哉だ。

 そして助手席にはハットをかぶった妻・工藤静香の姿があった。

「インターナショナルスクールに通う、2人の娘の送迎ですね。こちらに入学してからは場所柄、人目にも多くつくようになりましたからね。ごくごく、たま~にキムタクが来るという状況です。ツーショットはラッキーですよ」(写真誌カメラマン)

 颯爽とスクール正門近くに停車させると、静香が車を降りて「こっちよ」とばかりに手を挙げて娘たちを誘導。長女は14歳、次女は12歳とすっかり大きくなった木村家の娘。拓哉パパの思わぬお迎えだったのか、笑顔を見せて車に乗り込んだ。

 拓哉は現在、『武士の一分』以来10年ぶりの時代劇映画『無限の住人』に臨んでいる。撮影舞台は京都ということもあり、東京と行き来する中で、合間を縫ってのお迎えだったようだ。

「映画情報は箝口令が敷かれているようで漏れ聞こえませんが、太秦や嵐山などで撮影が行われています。キムタクは“京都では絶対、焼き肉”と、以前にロケ弁を用意してくれた北山の焼き肉店を訪問。スタッフらと決起集会を開いたそう」(映画ライター)

 映画公開予定の来年には、SMAPもデビュー25周年を迎える。今なお拓哉が第一線で活躍できるのは、むろん本人の努力の賜物だが、静香の内助も大きい。12月5日に夫婦は結婚15周年、水晶婚式を迎える。

 '00年11月23日、世間を驚かせた拓哉の結婚発表。さいたまスーパーアリーナでのコンサートを終えた後、集まったマスコミを前にして、同時に静香の妊娠4か月も明らかにした。いわゆる“デキちゃった婚”だった。

「当時のキムタクといえば、同年には常盤貴子とのドラマ『ビューティフルライフ』(TBS系)最終回視聴率41%超えなど、まさに絶頂期。アイドルの枠を超えた芸能界のトップスターでした。たしかに静香さんとの交際は明らかになっていましたが、まさかの“デキ婚”にファン離れ、人気凋落も懸念されていました」(ワイドショースタッフ)

 結果として『木村拓哉』の人気が落ちることはなかった。直後の'01年1月には、後の代表作となるドラマ『HERO』(フジ系)がスタート。平均視聴率34.3%と、自身の主演ドラマで今なお歴代1位の記録だ。

 一方で、結婚会見に臨んだ拓哉に対して、静香は喜びの声さえも公にすることはなく、出産準備もあってメディアに姿を見せることはなくなった。芸能活動をほぼ休業状態にするなど、主婦業に専念。拓哉が妻帯者であることをイメージさせないため、“裏方”にまわったのだった。

「子育ても一段落して徐々に仕事復帰してからも、テレビでは子どもたちの話はすれども、夫についてはまず語ることはありませんでした。ダンナがキムタクですよ。普通なら話したくてしょうがないところですよ(笑い)」(芸能レポーター)

 プライベートでも徹底していた。娘たちがプレスクールに通いだしたとき、彼女の周りには同年代のママ友がいた。スクール終わりに、公園で子どもたちを遊ばせる傍らで、彼女たちと近隣のカフェで“井戸端会議”をする静香の姿も見受けられた。

「何となく聞いてはいけないような雰囲気でしたが、ご主人のことには“う~ん、そうね~”とはぐらかしていたそう。子どもの話題にはノッてくれても、ママ友たちが亭主の“ノロケ”や“グチ”に花を咲かせていても、静香さんはいっさい口にしなかったといいます。もし、そこで話してしまって、木村さんの亭主ぶりが人づてに広まってしまうことをおそれたのでしょう」(スクール関係者)