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ー 満身創痍の安青錦
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ー 苦言を呈した八角理事長に批判

 大相撲名古屋場所千秋楽、関脇・安青錦(安治川部屋)が大関・霧島、関脇・熱海富士との巴戦による優勝決定戦を制し、3場所ぶり3度目の賜杯を手にした。大関から陥落した力士が、特例復帰の10勝を達成すると同時に優勝を飾るのは史上初の快挙だった。

満身創痍の安青錦

安青錦(安治川部屋)
安青錦(安治川部屋)

「やり切ったなという感じです」と、優勝インタビューで感慨深げな表情を見せた安青錦。だがその左足元には、分厚いテーピングが巻かれていた。

「安青錦は今年3月の春場所で負け越しを喫し、左足首の負傷により次の5月の夏場所でも全休という形で大関から陥落していました。復帰した名古屋場所でも左足は万全ではなく、初日から左足にテーピングを施して土俵に上がっていました。白星を重ねる度に左足首のテープは厚くなっていき、まさに満身創痍の状態で賜杯を抱きましたね」(相撲ライター)

 花道で足を引きずるように歩く姿は場所後半で何度も目撃されたが、それでも安青錦は土俵に上がり続け、10日目には横綱・豊昇龍を豪快な上手投げで下すなど、痛みを抱えながら堂々の相撲を取り切った。

 安青錦の奮闘が称えられる一方で、場所を通じてファンの失望を集めたのが両横綱の不調だろう。

 大の里(二所ノ関部屋)は2場所連続休場明けで復帰したものの、初日から義ノ富士に敗れ、2日目には藤ノ川に金星を配給。4日目には3敗目を喫した。最終成績は千秋楽を含めても優勝争いに絡めなかった。

 豊昇龍(立浪部屋)に至っては、13日目までに7勝6敗と横綱昇進後最多の黒星を喫し、14日目から休場。横綱としての優勝は依然ゼロのまま、不戦敗を含めて9場所連続のV逸となった。

 こうした状況もあり相撲ファンからは《二横綱があまりにも不甲斐なかったので来場所は死に物狂いで頑張って欲しい》などの声に加え、大の里には「横綱という意識を捨て、毎日、泥だらけにならないと復活できない」と八角理事長が苦言を呈した。