江頭2:50を起用した『PエガブレイブVVV』や高須克弥院長を起用した『P yes!高須クリニック』など、独創的な台で知られるパチンコ遊戯機メーカー豊丸産業(以下、豊丸)が、7月31日をもってパチンコ事業を停止することを発表。1960年に設立された同社のパチンコ事業は、66年の歴史に幕をおろすことになった。
「唯一無二の愛すべきメーカー」の声も
6月に『PエガブレイブVVV』が導入されたばかりだが、
《現在パチンコホール様に設置されております当社遊技機につきましては、直ちに遊技ができなくなるものではありません。各遊技機の検定期間中の設置・運用につきましては、 各パチンコホール様のご判断により継続されます》
現在ホールに設置されている台が撤去されるわけではないと説明。豊丸の撤退のニュースに高須克弥氏は自身のXで、
《えー! 残念なう》
と投稿。パチンコファンからも、
《個性的な台ばっかで、唯一無二の愛すべき変態メーカーだった》
《ぶっ飛んだ台作らせたら高尾と並んで2強だったのに》
と、他メーカーと一線を画した個性的な台を多数送り出してきただけに、悲しむ声が相次いでいる。
パチンコ業界はピーク時の2005年には34.9兆円の市場規模だったものの、出玉規制などによって年々減少。不要普及の外出が制限された2020年〜2022年のコロナ禍は、14.6兆円まで落ち込むことに。
しかし2023年には市場規模も15.7兆円まで回復。2024年のパチンコホール経営法人の総売上高は11兆7133億円で、前年から5.0%増加。過去10年で初めて前年比増に転じるなど回復傾向の中、豊丸がパチンコ事業から撤退した背景とは?
「豊丸は革新的な台を多数送り出し熱心なファンも少なくないものの、近年はアニメなどタイアップ機が人気を集めていたため、豊丸はなかなかホールに導入してもらえず苦戦していました」(パチンコライター)
昨今のホール事情は弱小メーカーには厳しい状況だと続ける。
「ホール側固定ファンがついている人気シリーズ台をできるだけ多く入れたい。メーカーは過去に自分たちの台を多く導入してくれたホールに優先して人気シリーズ台を販売します。そのため、人気シリーズ台を抱えるメーカーの“機歴”を積みたいホール側は弱小メーカーの台を導入してくれなくなる……という状況になっているため、大手以外は生き残れない時代なんです」(同・パチンコライター)
最後の台でタイアップした江頭2:50は「1クールのレギュラーよりも、1回の伝説」という名言を残しているが、革新的で個性的な台を作り続けてきた豊丸はパチンコ業界の江頭2:50として、パチンコファンの記憶の中で生き続けることだろう。























