被災地の過酷な実情
断水が続く宇城市は家屋の損壊も激しい。自宅が半壊した40代女性は言う。
「クーラーが壊れたので扇風機を回しています。風呂に入れないのでタオルで身体を拭いていますが、それだけだとやっぱり身体が臭うんですよね。心配なのは高齢の母親。別居しているので、熱中症にならないように毎日、氷やアイスクリームを届けています」
庭先にブルーシートの屋根を張り、その日陰で過ごす家族がいた。自宅はほぼ全壊。暑さは大丈夫か。
「意外と風通しがいいんですよ。日中はだいたいここにいますね。避難所は気を使いますし、愛犬と離れずに生活できます。起きたことをクヨクヨしても始まらない。どうなるかわからんけど、精いっぱいやろうと思う」(70代女性)
2つの暑さ対策を心がける70代男性に会った。
「高齢になると、それほど水分をとらなくてもいいような気がするんだけど、脱水状態にならないようにチビチビ、こまめに飲むようにしている。それと、塩アメをなめる。不便なのはトイレ。小は田んぼや畑でできるけど、大のときは車を運転して、断水していない知人宅に行っとるね」
別の年配女性は、小声で教えてくれた。
「トイレは庭でしとる。ばってん、なるべく夜の闇に紛れて(笑)」
たくましい被災者が、たくましくいられるうちに、復興の道筋をつけて支援の輪を広げたい。


















