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ー 突き放しながらも信じ続けた「親の愛」 ー 公に語ることはなかった完全復活への願い

 

 ものまねタレント・清水アキラさん(72)の三男で、かつてものまね界のプリンスとして活躍した清水良太郎さんが、37歳という若さで急逝していたことが報じられた。第一報が流れると、ネット上には驚きとともに「早すぎる」「お父さんの気持ちを考えるとつらすぎる」といった、残された家族、特に父・アキラを思いやる声が殺到している。

 かつて不祥事を起こし、芸能界を引退状態となっていた良太郎さん。その陰には、誰よりも厳しく、そして誰よりも愛息の更生を信じていた父の、語られざる葛藤があった。

突き放しながらも信じ続けた「親の愛」

 2017年、良太郎さんが覚せい剤取締法違反で逮捕(懲役1年6月、執行猶予3年の判決)された際、父である清水アキラが開いた謝罪会見は、今も多くの人の記憶に鮮明に残っているだろう。アキラはカメラの前で大粒の涙を流し、「私の育て方がダメだった」「バカ野郎と突き放したい」と、苦渋の表情で語った。

「もうあいつを信じられない」という言葉まで出た清水アキラ
「もうあいつを信じられない」という言葉まで出た清水アキラ

会見後、良太郎さんを自身の事務所から解雇し、あえて突き放すことで自立と更生を促した。これは「二世タレント」としての甘えを断ち切らせるための“鬼の決断”だったが、同時に、親としての深い愛情の裏返しでもあった。

「アキラさんは会見後も、周囲には『いつか這い上がってほしい』『自分の力でやり直してくれれば』と、一歩引いた場所から良太郎さんの生活を気にかけ、心配し続けていたといいます。公には突き放した態度を取りながらも、実の息子の崩れていく姿を誰よりも痛々しく見つめていたはずです」(芸能ジャーナリスト)

しかし、その祈りは届かず、37歳というあまりにも早すぎる悲報となって返ってくることになってしまった。

公に語ることはなかった完全復活への願い

 公の場では良太郎さんへの厳しい姿勢を貫いてきたアキラだが、その胸の内では、いつか息子が自らの力で立ち直り、再び輝くことを人知れず願っていたに違いない。

 良太郎さんは、ものまね界のプリンスと称されたほど、アキラ譲りの非凡な才能を持っていた。かつては親子でのものまね共演も多く、いつか再び舞台で肩を並べる日を夢見ていたとしても不思議ではない。

アキラさんは、良太郎さんの才能を誰よりも高く評価していました。周囲に“歌唱力も高く、実力は本物”と笑顔で語っていたほどです。6月には『爆笑!親子ものまねコンサート』を開き、その手応えを感じていた矢先でした。

 それまでは、公には完全復帰を望む発言は控えていたんです。それは良太郎さん自身が這い上がってくるのを待つ、親としての忍耐だったのだと思います。水面下では良太郎さんの生活を支えるなど、さまざまな形でサポートしていたと聞きます」(前出)

 しかし、その願いも空しく、良太郎さんは志半ばで帰らぬ人となってしまった。アキラが、息子にもう一度伝えたい言葉、そして息子と共に描きたかった未来は、永遠に叶うことのない夢となってしまったのだ。

 あまりにも突然の別れ。不祥事を起こした息子に対し、厳しくも愛情を持って接してきた親の苦悩は、計り知れない。残された家族が抱える悲しみは、想像を絶するものがあるーー。