2025年、早稲田実業と駒大苫小牧のOB戦を報告した斎藤佑樹氏(公式インスタグラムより)
2025年、早稲田実業と駒大苫小牧のOB戦を報告した斎藤佑樹氏(公式インスタグラムより)
【写真】伝説の再試合から19年、早実と駒大苫小牧のOB戦に参加した斎藤佑樹

【7イニング制に大賛成です。】

 開口一番、7イニング制に「大賛成」と即答してみせた。現役引退後は各地の高校で取材活動を重ねているという同氏。これまでも「延長15回」「タイブレーク」「投球数制限」などのルール変更があったが、それでも直向きに野球に取り組む球児の姿勢を目の当たりにしてきたという。その上で、

【間近で球児と接しているからこそ、断言できます。「7イニング制になっても野球がつまらなくなることは絶対にない」と。】

 9回から2イニングが減ることで「野球がつまらなくなる」との、各方面で上がる懸念に真っ向反論してみせた。

 また自身の経験から、9回を投げ切るためにペース配分で力を分散させていたとして、【投手の球速が上がって、それに対応しようと打者も進化する。】と、逆に全力プレーが増えることで【よりレベルの高い野球が見られるようになるのでは】と分析。

甲子園出場のチャンスが広がる

 さらに田中が「マイナスになる」とみた普及面においても、野球人口の減少を“現実”として受け止めた上で、

【野球人口の減少で部員数の確保も全国的な課題です。複数の投手を育てることが難しいチームも多く、その意味でもイニング数が少なくなることは、すごく合理的なことだと思います。】

 逆に強豪校だけでなく、部員が少ない高校にも甲子園出場の「チャンス」と見ているのだろう。あくまでも7イニング制をポジティブに捉える斎藤だった。

 プロ生活19年で日米通算200勝、今も現役のレジェンド・田中の裏で、10年間で通算15勝とプロとしては苦しんだ斎藤。それでも引退後は“野球人”として多くの現場を見て回った後者だからこそ、ライバルとは違う「野球観」からの意見なのだろう。