近隣住民が目撃した不審な姿

 近所の男性は、1年以上前の出来事を振り返る。

「彼から話しかけられたことがあって、“近くの路上に変な男がいたので注意したんです”と言っていました。詳細は聞かなかったので、どう不審だったのかはわかりません。話し方は丁寧で腰の低い感じでした」

 この男性は昨年の夏ごろ、近所のコンビニで容疑者を見かけたことがあった。

「声をかけようと思ったら、店を出ていく夏服の女子高生をガン見して、前のめりで後ろ姿を目で追うんです。周囲が見えていない様子で。相手は派手さなどない普通の女の子。どこか怪しい雰囲気を感じたので声をかけるのはやめました」(同・近所の男性)

 地元飲食店の女性客は、よくない評判を明かす。

「いつも、このあたりをブラブラ歩いていて、私立の女子高校の制服を着た生徒の後ろに近づいたりして気持ち悪かった。盗撮するつもりなんじゃないか、と」

 家賃や生活費をどう賄っていたのか。容疑者と面識のある男性は言う。

「文筆業もしくはジャーナリストを名乗っていました。掲載先は新聞や週刊誌、月刊誌といった紙媒体。自ら写真撮影、コメント取りもできるという触れ込みでしたが、実績が不明で。結局、一緒に仕事はしなかったんですが……」

 ほかにも行政書士や社会保険労務士、キャリアコンサルタントといった、そうそうたる有資格者の肩書を名乗っていた。警察の発表は「無職」だから、本当にそのような仕事に就いていたのか疑問符がつく。士業やコンサルタント、作家などの文筆業は「先生」と呼ばれることが多く、少女らにそう呼ばせたかっただけかもしれない。

 警察の押収物の中には、アイマスクやソフト手錠などの拘束具、赤色の縄もあった。許しがたい犯行の全容解明が待たれる。