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ー 『ドクターX』が“帰ってくる場所”

 10月からテレビ朝日系でドラマ『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』が放送される。同局で9月16日に最終回を迎える『大追跡〜警視庁SSBC 強行犯係〜Season2』に引き続き、松下奈緒が主演を務める。

「実はこのドラマ、『ドクターX』や『ザ・トラベルナース』と世界観を共有しているんです。松下さんは2021年に放送された『ドクターX』シーズン7の第5話にゲスト出演していて、当時演じたフリーランス看護師の那須田灯が今回の主人公となります。まさに“ナース版・大門未知子”ですね」(スポーツ紙記者)

 2024年に公開された『劇場版ドクターX FINAL』で同シリーズは完結を迎えたが、なぜ今、後継作品ともいえるドラマが制作されることになったのか。元テレビ朝日プロデューサーで、番組制作事情に詳しい鎮目博道氏は、その背景をこう分析する。

「『ドクターX』が幕を閉じた今、問題なのは大ヒット作を生んだ制作チームを、その後うまく生かせていないことです。同じチームで新たなドラマを手がけることで、優秀なチームを飼い殺しにしないという意図があるのではないでしょうか」

『アナログナース』制作決定の裏には、テレビ朝日の“悲願”が見え隠れする。

「局としては、松下さんを“第2の米倉涼子にしたい”という思いが少なからずあるのでしょう。一方で、『ドクターX』の続編を完全に諦めたわけでもないようです」(テレビ朝日関係者)

『ドクターX』が“帰ってくる場所”

2021年に『ドクターX』で共演した松下奈緒(右)と米倉涼子(公式HPより)
2021年に『ドクターX』で共演した松下奈緒(右)と米倉涼子(公式HPより)

 高視聴率を連発した看板コンテンツだけに、ファイナルを迎えたとはいえ、簡単には手放したくないのだろう。鎮目氏は今回の新ドラマが持つ役割について、さらにこう続ける。

「『アナログナース』をうまく育てられれば、『ドクターX』に代わって医療ドラマ枠を埋めることができます。もし『ドクターX』が何らかの形で復活したとしても、2本柱でその枠を安定させられますからね。あらかじめ地ならしをしておいて、『ドクターX』が“帰ってくる場所”を残しておくという見方もできるでしょう」

 大きな期待と重圧が寄せられそうだが、はたして勝算はあるのか。

「同局の『大追跡』シリーズで非常に評判がいい松下さんを主演に迎え、確実にヒットを狙いにいく。医療モノのドラマは、優秀な脚本家さんさえいればネタ切れにならず、どこまででも続けられるので、シリーズ化を狙うにはぴったりの題材です。戦略的にも有意義で、しかも成功率が高いということで、全社的に期待を懸けているのだと思います」(鎮目氏)

 大きな追い風を受けて“失敗しない”プロジェクトとなりそうだ。