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ー 宇野なおみ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)
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ー 天職との出会い

数十年前。今よりもずっと、みんながテレビに夢中になっていた時代に、画面の中でけなげな姿を見せてくれていた彼ら。親戚の子どものように感じていた人も多かったのでは? 今どうしているのか……。本人たちに直撃しました!!

宇野なおみ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)

 国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で、宇野なおみが演じた野々下加津は、幼くしてドラマのタイトルそのものの運命を味わうこととなった薄幸な少女。両親の離婚で行き場を失い、同作品の話の軸の一つである中華料理店「幸楽」に居候することに。

 大人たちにいびられるも、持ち前の反骨精神で文学的才能を開花させたり、現役で東大に合格し、大学生にして売れっ子クリエイターにもなるという、感受性も才能も豊かな役どころだ。

 実際の宇野も、現役で早稲田大学に入学。カナダ留学を経て、ライター、エッセイスト、通訳・翻訳者と、クリエイティブな才能を発揮している。

「加津ちゃんは私から切り離すことはできないけれど、橋田(壽賀子)先生の創作だから、私が乗っ取ってはいけないと思うんです。でも、視聴者の方々から『お母さんがいないのに頑張ってるわね』と声をかけられたり、東大卒だと勘違いしてくれたりと(笑)、皆さんの中に今も彼女が生きていることはうれしいです」(宇野、以下同)

 両親に連れて行ってもらった芝居に感動し、姉と共に児童劇団に入団。演じることはとても楽しく、居場所として水が合った。

 橋田作品といえば、役者泣かせの長ゼリフが有名だ。宇野の熱演が輝くにつれ、毎週届く台本は、次第に「加津」の出番とセリフが増えていった。小さな身体と、鋭くも愛くるしい瞳で大人たちをやりこめる長いセリフをこなす彼女は、やがて天才子役の名を欲しいままにした。

「大正生まれの女性である橋田先生が脚本家として成功するには、今では想像もつかないほどのご苦労があったはず。逆境にめげず、正しいと信じる道に立ち向かっていく加津ちゃんに、先生はご自身の人生を重ねたのでしょう」