透明感、清らかな品格、真珠のような輝きを愛子さまに感じる
「これまで描いた雅子さまや美智子さまは、どちらかというと少女漫画チックなお顔立ちでした。でも愛子さまは、目が大きく、まつげを強調するような少女漫画的な表現とは違う美しさをお持ちですよね。変に目を大きくしてしまうと、愛子さまらしさが失われてしまうんです。漫画としての表現と、どのように折り合いをつけるか悩んだのですが、できるだけ忠実に描くほうが絶対にきれいだなと思い、リアルに似せる方向に決めました。上品さや教養、品格からにじみ出る美しさがあり、描いていてとてもワクワクします」
描き進める中で、“愛子さまならではの美しさ”についても実感が深まったという。
「ふんわりした透明感、清らかな品格、真珠のような輝きを感じます。資料の写真や映像もたくさん見ますが、それほどお化粧されているわけではないのに、お肌の輝きも素晴らしいんです。きれいな女優さんやアイドルもたくさんいらっしゃいますが、愛子さまを拝見すると“本当の美しさとはこのことなんだな”と感じます。愛子さまは、令和の美しさの基準を変えているんじゃないでしょうか」
作画を通して、天皇陛下や雅子さま、そして愛子さまの強く結ばれた絆に感銘を受けることも多い。
「両陛下が本当にいいご夫妻なんです。実は『プリンセス愛子物語』の最初のプロットにはなかったのですがネームの段階で天皇陛下と雅子さまの出会いやプロポーズのエピソードを入れ込ませてもらいました。それがあるからこそ、その後の陛下による“人格否定発言”の経緯や、今もプロポーズ当時の約束を守っていらっしゃる姿勢につながると思ったからです。これほど子煩悩で奥様を愛している男性はなかなかいませんし、日本の象徴である天皇陛下がそのような方であるということを、私たちは誇りに思ったほうがいいと感じます」
物語の中ですくすく成長される愛子さまの姿は、読者にとっても懐かしく感じられるはずだ。
「赤ちゃんのころの愛子さまは陛下にそっくりですが、成長されるにつれて、少しずつ雅子さまに似てこられるんですよね。おふたりのよいところが重なり合って今の愛子さまになっていく過程を、絵でも表現できたらと思っています。また今回の物語は、ご一家をそばで見守ってきた愛犬のピッピとまりなど、動物たちの視点で描いている点もポイントですので、ぜひ注目していただきたいですね」
最後に連載に向けた意気込みを語ってくれた。
「美智子さま、雅子さま、そして愛子さまと3代にわたって描かせていただけるなんて本当に光栄です。私自身が、尊敬と愛を持って描かなくてはと思っていますし、愛子さまの歩みとともに、ご家族の強い絆や温かさを、ぜひ『プリンセス愛子物語』を通して感じていただけたらうれしいですね」
おりはら・みと 1985年、漫画雑誌『ASUKA』(角川書店)で少女漫画家デビュー。'87年、『ときめき時代 つまさきだちの季節』(ポプラ社)で小説家デビュー。漫画、小説など著作は200冊以上に上る。代表作『時の輝き』は110万部を超えるベストセラーとなり、映像化もされた。Instagram「mito /60代バツなしおひとりさま」では、自身の暮らしを発信し、注目を集めている。




















