主演として男優賞も受賞

 1位は役所広司の『PERFECT DAYS』('23年)で興収は13・3億円。ヴィム・ヴェンダース監督作で主演を務めた役所は、エグゼクティブプロデューサーとしても名を連ねた。役所自身もカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、作品は米アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされるなど、興行と評価の両面で結果を残した。

 映画だけではなく、配信系作品にも明暗がある。

「わかりやすいのがNetflix。岡田准一さんの『イクサガミ』は自ら主演に加え、プロデューサーとアクションプランナーも兼任。Netflix非英語シリーズで世界1位を記録し、88の国と地域でTOP10入りするなど、俳優として培った経験を“作る側”でも発揮しました。賀来賢人さんの『忍びの家』も本人が原案を手がけ、主演と共同エグゼクティブプロデューサーを担当。Netflix非英語シリーズで世界1位を獲得し、92の国と地域でTOP10入りを果たしました。

 一方で、佐藤健さんの『グラスハート』は前出の2作よりも宣伝などの制作費も相当かけたわりには、Netflixの週間グローバルTOP10では非英語シリーズ最高8位止まり。“共感性羞恥が発動する”との声が多かったように、視聴者側はのめり込めない世界観だったのかも」

 このように、俳優が“作る側”に回った作品の明暗はくっきり分かれている。

 初めてプロデューサーという立場でも、作品の成否を背負うことになった永野。『ヒマチの嬢王』で起死回生となるか、それとも─。

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