白昼堂々、マンションのエントランス付近で女性が刃物を振り回し、男性2人が刺される事件が起きた。いずれも命に別条はないものの、現行犯逮捕された女性は取り乱す様子もなく、目撃者には「クールだった」「あまりにも冷静」と映ったという。事件直後の現場では、いったい何が起きていたのか――。
不可解な刃物の数
「女性が刃物を持って暴れて、人が刺された」
そんな119番通報があったのは9月17日午後0時20分ごろのこと。東京都北区滝野川のマンション1階エントランス付近からだった。
近所に住む60代男性が振り返る。
「パトカーが“ウゥー”とけたたましいサイレンを鳴らしてやってきたのはその数分後のことです。ほぼ同じタイミングで消防の赤い車両が到着し、近くの交番から制服の警察官が走ってきました。さらに警察の覆面車両2台や救急車が続々と駆け付け、これはただごとではないと確信したんです」
警視庁滝野川署の警察官が傷害の現行犯で逮捕したのは、その場にとどまっていた自称30代の女性。60代の男性は左足の太ももなど複数箇所を刺され、50代の男性は左胸のあたりを刺された。
「救急隊員が、被害に遭った男性2人をストレッチャーに乗せて病院に搬送していきました。最初に運ばれたのは白髪の男性です。左足の太ももやすね付近など少なくとも3か所に大きな絆創膏のようなものを貼られ、足には血が流れた跡がありました。
顔は布で隠されて見えなかったです。続いて運ばれた男性は、首から下を白いビニールのようなもので覆われ、顔を歪めるなど苦しそうでした」(前出の60代男性)
現場には凶器とみられるものを含め刃物が3本落ちていた。なぜ3本も必要だったのか、予備とみても多すぎる。
「60代男性は女性の父親とみられます。50代男性は、犯行を止めに入って巻き込まれたようです」(全国紙社会部記者)
いずれも軽傷で命に別条はないという。マンションの女性住人は言う。
「事件は承知していますが、何も見ていないので詳細はわかりません。少なくとも被害男性のひとりは退院していますし、もう心配ないと思います。血痕なども拭き取られてきれいに元通りになりました」
事件の詳細やケガの回復具合を尋ねるため、被害者のひとりとみられる男性に取材を申し込むと、「お話しすることは何もありません」と、固く口を閉ざした。
























