ネットで拡散された動画。ビールを飲むことなく飲み残し回収ボックスに廃棄
ネットで拡散された動画。ビールを飲むことなく飲み残し回収ボックスに廃棄
【写真】SNS炎上している「ビールを飲まずに廃棄」するDeNAユニの男性

 横浜スタジアムの場合、試合開始1時間前から9回表2アウトまでを販売時間としているため、およそ3〜4時間が売り子にとって稼ぎどきとなる。大きな“樽”を背負って額に汗をかき、大声を張り上げてビールを売り込み、笑顔で注いでくれる彼女たちを「応援」したくなるのは、球場に足を運ぶ身としてはわからなくもない。

 しかし冒頭のポストされた動画が事実ならば、飲食物を粗末にする行為であり、同じ野球ファン、そして真面目にビールを手売りする同業の売り子から顰蹙を買うのも当然だ。このようなマナー違反が横行する背景に、球場の華である「売り子」にも時代の変化が押し寄せているようだ。

「今も昔も売り子さんからビールを購入しては、ひと言二言の会話を楽しむお客さんもいますし、それが健全な球場の光景だと思います」とは、球場取材を重ねてきたベテランのスポーツライターの話。

売り子の隣りでベロベロのおじさん

 ところが近年、稀に「ここはキャバクラか?」と思える光景も目にしてきたという。

「とある幕張のデーゲーム・ビジター席で、試合そっちのけで景気良くカップをグイグイ飲み干すオジサンがいたのですが、お気に入りなんでしょうね。“何々ちゃ〜ん”と馴れ馴れしてく売り子さんを手招きしては、ご機嫌な様子でビールを買っていました。

 観客も少ないものだから、売り子さんにとってもいいお客さんなんですね。しまいには彼女も席近くの通路に座り込んで、飲んでは注いでカップを積み上げてキャバクラ状態(笑)。試合が終わるころにはオジサン、ベロンベロンですよ」

 この“オジサン”は全て飲み干していたそうで、まだ“健全”な方のだろう。他にも売り子の誕生日祝いとして、樽のビール全てを20杯以上のカップに注がせる“樽買い”なる行為も珍しくはないという。

 そして時代の流れなのだろうか、売り子と客の関係性も変化しているようでーー。