若者離れより利益優先か

 ディズニーは昨今の価格高騰が目立っており、今年6月には普通自動車と大型自動車の駐車場料金がともに1000円値上がりし、4000円と6000円に改定された。10月11日からは、チケット料金の最高額が1万900円から、1万2400円に引き上げられている。

12万円のカチューシャには数え切れないほどのストーンが埋め込まれている(公式サイトより)
12万円のカチューシャには数え切れないほどのストーンが埋め込まれている(公式サイトより)
【写真】「だれが買うの案件」ディズニーが販売する12万円の“高額カチューシャ”

 前者は、維持管理コストの上昇や近隣相場とのバランス調整等が理由で、後者は人件費や管理費の上昇などが理由となっている。

「ディズニーに関連するあらゆるコト・モノがインフレしており、夢の国とは程遠くなっている状況です。ディズニーリゾートの来園者の男女比は約3:7と言われていますが、全体の7割を占める女性のうち、18歳未満の子どもたちは約3割。つまり、大人の女性が来園者の大半を占めています。

 チケットの値上げに比例するように、来園者数は減少傾向にありますが、グッズや有料パスの高額化に伴い、客単価は上昇しています。その結果、今年4月から6月期の純利益は過去最高の約412億円を記録。値上げでの批判をものともしない業績をたたき出しているのです。

 結果が出ている以上、今後も強気な値上げ措置を取ることは容易に想像できます。若者離れは加速するでしょうが、運営側もそれは織り込み済みのはず。“若者離れ”というより、事実上の“若者切り捨て”という表現の方が近いかもしれません」(前出・レジャー誌編集者)

「夢と魔法」を届けてきたが、一部の富裕層やコアファンだけが楽しめる「選ばれし者の場」へと変貌を遂げているディズニー。過去最高利益という数字の裏で、若い世代やファミリー層は見放されたと感じているかもしれない。