「仲がよくてホントの姉妹に見え、その一瞬を撮っておきたいと思いました」

 開催中のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作『海街diary』(6月13日公開)の写真集が、5月22日に発売される。

 吉田秋生原作の人気コミックを『誰も知らない』『そして父になる』の是枝裕和監督が映画化。

 鎌倉を舞台にした人間ドラマで、綾瀬はるか(30)、長澤まさみ(27)、夏帆(23)、広瀬すず(16)が四姉妹を演じることでも話題を集める。

 その写真集を『そして―』に続いて撮影監督を務める写真家の瀧本幹也氏(40)が手がけた。

 映画の撮影と並行して撮りためた写真で構成されたなかには、四姉妹が、縁側でくつろぐ様子や昼寝など写真集だけのカットが収められている。

「4人が縁側になじんでいた様子や、昼寝は特報予告用に撮影したときに、川の字になっている光景がいいなと思った」と瀧本氏。

 鎌倉の風景と、そこに溶け込む四姉妹の姿が美しい。

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写真集『海街diary』/瀧本幹也著/3200円+税/青幻舎刊 写真集発売イベントを5月27日に都内書店で開催

 

「1年をかけて穏やかでみずみずしい空気感や四季折々を丁寧に描いた映画の世界観や、2度と撮れない一瞬が凝縮されていると感じてもらえたら、うれしいです。手元にずっと置いておきたくなる1冊になればいいと思います」