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 7月12日から開催している大相撲の夏場所。相撲人気はジワジワと広がって、相撲好き女子こと“スー女”たちが急増中。そこで、知っていそうで意外と知らない相撲のマメ知識をまとめて紹介しよう。

・最も多い外国人力士1位はモンゴル、2位は?

 ‘14 年の5月場所で十両に昇進し、その場所で初優勝を成し遂げた怪物・逸ノ城。さらには、初土俵から5場所目にあたる’14 年の9月場所で横綱と大関を倒すという史上初の快挙も達成。

 遊牧民時代は馬の生乳を毎日2リットル飲んでいたという。さらには史上最速で関脇に昇進し、知名度が急速に上がった。

 ちなみに歴代の外国出身力士が最も多い国はモンゴル。’14 年5の時点では、モンゴルが通算55人、2位はアメリカで31人、3位はブラジルで16人。

 なぜモンゴルが強いかについては、乗馬によりバランス力や判断力、腕力がついたり、小さなころから鞍のない裸馬に乗るため、下半身を使い軸がぶれずバランス感覚が身についたり、手綱を持つため腕が鍛えられることもひと役買っているんだとか。

・年6回の本場所以外の地方巡業って何するの?  

 年6回の本場所とは別に行われ、全国の相撲ファンとのふれあいの場所になるとともに、日本相撲協会にとっての収入源にもなる地方巡業。3月場所後の春巡業、7月場所後の夏巡業、9月場所後の秋巡業、11月場所後の冬巡業と、日本各地に出向く。

 本場所さながらの熱い取組のほかにも、力士が相撲の禁じ手をコミカルに演じる『初切』や七五調の囃子歌『相撲甚句』、髪結いや横綱の綱締め実演などバラエティーに富んだ演目が組まれており、本場所とは違った魅力がある。

・取組は、実は朝8時からやっている  

 NHK総合のテレビ中継は午後3時から6時までなので、午後からだと思われがちだが、実は朝から取組は始まっている。朝8時に寄せ太鼓が打ち鳴らされて開場し、8時半ごろから前相撲と呼ばれる新弟子たちの取組が始まる。

 9時からは序の口→序二段→三段目→幕下の取組が続き“関取”と呼ばれるのはこの後の十両から。幕下以下の力士は数も多いので土俵に上がってから立ち合うまでの一連の動作である仕切りの時間も短く、照明も暗く、お客さんの拍手もまばらで地味に次々と終了していく。

 それでも下位の取組には、入門して間もないけど勢いのある力士がいたり、身体は小さくても身軽で動きの速い取組が見られたりなど上位の番付とは違った相撲を楽しむことができる。