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 紅組に綾瀬はるか、白組に井ノ原快彦、総合司会に有働由美子アナ。一部では、NHK『紅白歌合戦』司会内定報道が早々と出ていた。しかし、いまだNHKによる正式発表はなく、11月18日の定例会見では放送総局長でさえ、「どのような方か、私も承知していない」と発言する始末。

「嵐の“後”としてはジミな感は否めない。司会は初出場組とともに発表、会見に臨む算段なのかも。4月に『ブラタモリ』レギュラー復活もあり、タモリさんの司会は“目玉”になりえたんですが(苦笑い)」(スポーツ紙記者)

 逃した“目玉”は大きかった。

「タモさんは大晦日、すでに別件でスケジュールが埋まっているそうです。残念ですが、やはり『紅白』司会の目はありませんね。昨年にゲスト審査員で参加しましたし、それでお役御免としたのでしょう」(テレビ局関係者)

 昨年3月に『笑っていいとも!』(フジ系)が終了し、先の『ブラタモリ』などをゆるく楽しんでいるタモリ。そんな彼が11月8日、東京の赤坂ACTシアターをブラリ。

 この日、NHKのミニドラマ『タモリと鶴瓶』で共演中の笑福亭鶴瓶の落語会が上演されていた。『いいとも』でも長年“連れ添った”鶴瓶は、“相棒”のような存在だ。

「今年1月からお披露目されている、鶴瓶師匠の新作『山名屋浦里』が演目に並んでいます。実在した吉原の花魁『浦里』の人情噺で、タモリさんが『ブラタモリ』で吉原を訪れたときに聞いた話を、作家さんとともに落語に仕上げました。中村勘九郎さんも“ぜひ歌舞伎にしたい”と評価しているそう」(落語関係者)

 つまりはタモリがきっかけでできた演目だ。

「あの人、この話をオレに“やって”と言ったのに、この落語会に1回も来てないんですよ。ホンマ、どういうことや!」

 会場をドッと沸かせる鶴瓶。この落語会の各公演で“鉄板”となっているタモリ“イジリ”。実はこのとき、ひっそりとニヤニヤしながら見ていたタモリ。そう、鶴瓶にはナイショの来場だったのだ。

 30分のオープニングトークと2本の演目を終えて、休憩時間となったときにコッソリと舞台用階段が設置されていたのを鶴瓶は知る由もない。

 そして『山名屋浦里』を大盛況に終えて幕が下りるかと思いきや、客席から舞台に近づく人影アリ。細い目をギョッと見開いた鶴瓶を見て、してやったりの顔は、お祝いの花束を抱えたタモリ。大歓声を受けて舞台に上がっては、笑いながら鶴瓶に花束を手渡した。

「なんや、この花束! 菊やないか! オレ、死んだみたいやないか!」

 リアクションにタモリも満足げ。あらためて『山名屋浦里』のエピソードをふたりで話して、ようやく鶴瓶ドッキリに幕を下ろしたのだった。

「5月の落語会にはビートたけしさんが『立川梅春』として、サプライズで鶴瓶師匠の前座を務めたんです。タモリさんも『いいとも』終了の際に鶴瓶師匠に協力を仰いでいましたね。人柄、人情が慕われているのでしょう。ただ、楽屋では“そ品”として、鶴瓶師匠の手ぬぐいグッズセットをお土産にしているんですが、たけしさんもタモリさんも持ち帰らなかったとか(苦笑い)」(前出・落語関係者)