高相祐一
 中東の過激派組織「イスラム国(ISIL)」による邦人人質事件を受け、世論で高い関心を集めている“自己責任”問題。

 ‘09年に覚せい剤取締法違反で逮捕、懲役2年、執行猶予4年の判決を受けたプロサーファーの高相祐一さんは、“自己責任”問題についてどう感じているのだろうか?

「自分がどうしてもやりたいと思うことでも、世間では危険だとか、危ないと思われていることはいろいろあります。ほかの人間への悪影響や迷惑をかけたことになってしまった場合、しっかり謝罪をするなど誠意を見せて償っていかなくてはいけないと思います。物事が発覚して世間から叩かれて、そのとき初めて事の重大さや責任のあり方に気がつく人もいる。恥ずかしながら僕がそうでした」

 しかし過剰なバッシングについてはこう語る。

「ただ、世間的に影響力のある悪いことをしたからと、なんでもかんでも悪口にされてしまうのは……。後藤さんが危険地域に行ってそこの現状を伝えたかったように、僕はサーファーなので、危険と言われようとも高い波が来たら乗ってみたいと思うサーファーの気持ちがわかります。こういう現状にいる僕としても、重い言葉だと思います」