適当のプロ、なりたい大人は高田純次


―直してほしいところは? 例えば赤江さんのメーク時間とか?

羽鳥 珠ちゃんのメークは5分、10分が限界なんです。

赤江 男顔で濃いので、時間をかけちゃうとニューハーフみたいになっちゃうので……。

羽鳥 直すところは別にないです。このままで。

―放送中、羽鳥さんの話やツッコミを赤江さんがスルーすることがありますよね?

赤江 打ち合わせから一転して、本番になると、思いついたことを全部しゃべってくることがあるので、それを全部受けていると、もういいかと思って。本番でもシレッと流しちゃう。

羽鳥 プライベートは珠ちゃんのほうがアクティブで、俺は静かだけど、本番になると、俺が適当に自由にしゃべって、珠ちゃんは何を聞いても答えてくれる。知識が多くて、横でボソッと教えてくれるので、それを、さも自分が知っていたかのようにしゃべっています。

赤江 そうそう、3分前に仕入れた情報をしゃべっていますよね。打ち合わせで羽鳥さんはシミュレーションされているので、その間に新聞とかを読んで余分な知識を得て、もし役に立てることがあれば注入しています。

羽鳥 それを即座に披露する。

赤江 その技はすごいですよね。すごすぎて笑うときがあります。

羽鳥 珠ちゃんに、私がちょっと前に言ったことじゃないですかって、半分アキレられる。もっともらしく言っている知識の何割かは、直前に珠ちゃんからもらったものです。

―いいコンビですね?

赤江 羽鳥慎一をいちばん楽しんでいるのは私かもしれないですね。

羽鳥 悪い意味じゃなく僕の適当さをいちばん満喫している。珠ちゃんは、爆発力がすごい。例えば、学生時代のアルバイトの話題で、家庭教師やウエートレスを想像していると、給湯器を工場のラインで組み立てていました、と。投げてくるボールの角度がすごい。

 子どものときは、蝉を捕まえてパンツの中に入れて、ジージーという鳴き声が大きくなると、近所では「珠緒が帰ってきたよ」と言われたとか。驚異的な引き出しと爆発力はすごいな、と。番組で踊りとか、チャレンジ企画があったときも挑戦する気持ちから生み出される結果が、面白い。一生懸命な好感度+ヘンテコさが魅力で、天性のものだと思う。

赤江  あの企画は鬼で、スケジュールがないなか鵜飼のショーに出ましょうとか。出られるかって!

羽鳥 でも、やりますからね。まじめにふざけている。好感度のある適当さがすごい。

赤江 私はまじめに向き合った結果、失敗してしまい適当になってしまった。羽鳥さんは適当のプロ。偶発的でなくコンスタントに適当なので、技ですよね。

羽鳥 なりたい大人は高田純次さんですから。許されるなら、ズボンのおしり部分を切ってもいいなと思うくらい。ありがとうございましたって言って、後ろ向いたらおしりが出ているとかね。

―ワイドショー戦争といわれていますが、生き残りに向けては?

羽鳥 横を見て、ほかに勝てているのは若さ、と思っていたら、(TBSに)国分太一さんが出てきた。周りを気にせず、引き続き珠ちゃんが持っている知識を、さも自分のものであるかのように言い続けていこうかな。

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赤江 こうなりたいより、見てくださる方の評価なので、いかんともしがたいところはあります。羽鳥さんは適当なこと言いつつ、人として受け入れられる要素が多い方なので(羽鳥「そうだね」と即答)、それを普通に出していただいて、自由にしてもらうのが、見てくださる方にも喜んでもらえるかな、と思います。

羽鳥 自由にさせてくれる人が横にいるありがたさを感じています。

―まるで内助の功ですね。

赤江 この番組に関してはしっかりしなくちゃと常に思います。

羽鳥 司令塔です。サッカーでいう2列目でパスを出す人。僕をはじめコメンテーターも自由人が多く、石原良純さんや長嶋一茂さんは最前列でパスをもらってボールを蹴ってはワーワーと言うだけ。

赤江 オウンゴール! というときもありますよね(笑い)。

羽鳥 そうならないように気をつけたいと思います。


撮影/坂本利幸