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 動画配信サービスHulu初のオリジナルドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』が、日本テレビ系で6月19日(金)夜9時から放送される。

 ドイツで5年前に放送されて大ヒット。世界中でリメークされている作品を日本テレビと動画配信サービスのHuluがタッグを組み、日本版にリメーク。

 当初から主演は唐沢寿明と決めていた戸田一也プロデューサーはこう語る。

「ストーリー展開、アクションなど、いかに映画に近づけるかを考えました」

 超ド派手なアクション、スケールの大きな犯行シーンに加え、いたるところに笑いの要素がちりばめられているのも大きな特徴。

「基本的にコメディーを作るつもりはなかったのですが、唐沢さんはじめ、役者さんが大まじめに演じることが笑いにつながっているんです。現場で生まれる笑いの要素も多く、もう正面きって“爆笑コメディーです”といってもいいかも(笑い)」(戸田プロデューサー)

 昏睡状態から奇跡の復活を遂げた主人公の刑事・京極浩介(唐沢寿明)は、暴力、喫煙、セクハラにパワハラと、やりたい放題。バディでいまどきの若者の刑事の望月亮太(窪田正孝)を振り回しつつ、30年前の感覚の“昭和な刑事”の熱血ぶりで、サイバーテロの凶悪犯罪に立ち向かっていく。

 原作で主人公が眠っていたのは20年だが、このドラマでは30年という設定。

「1985年のバブル前夜と今だと落差が大きいでしょう? 日本が元気だった ‘80 年代中盤を切り取ることで絶妙のドラマが生まれると考えました」(戸田プロデューサー)

 30年前にアイドル歌手としてヒットを飛ばした斉藤由貴が本人役で出演するのも見どころの1つ。

 また見逃せないのは、唐沢のアクション。ジムでトレーニングして臨んだというキレキレの動きはとても50代に思えない。

「取材でアクションについて聞かれると、唐沢さんは“たいしたことないよ”と答えていました。でも僕は“ちょっと待って”と言いたい。唐沢さんご自身がそう感じても、客観的には間違いなく“たいしたこと”です!」(戸田プロデューサー)

 22歳当時と30年後の京極のギャップも面白い。

「若いころからアクションをやりたいと思っていた唐沢さんの“この作品は実は俺がやりたかったことなのかな”の言葉は、非常にうれしかったです」(戸田プロデューサー)

 共演経験のある役者が多いこともあり、現場は撮影初日から和やかな空気感ができていたという。

「新しい試みなので、迷った時には、安全策よりも無茶だと思うほうを選んで制作しました。不安もあったのですが、唐沢さんを中心に常に笑っていられる幸せな現場でしたね。撮影後はスタッフが“今日も面白かった”と帰っていきましたし」(戸田プロデューサー)

 今回だけでも、十分に楽しめるが、エピソード2は放送当日から、以降、エピソード5までを毎週Huluで楽しめる。

「自分が目覚めたことで歯車が狂った人間関係にどう折り合いをつけていくのか、30年前の宿敵との決着など、すべての謎を5話までで明かしていきます」(戸田プロデューサー)