s-shikujiri0707
 人生でしくじった経験のある有名人が登壇。反面教師として自らの失敗談を授業するという内容の異色バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系 月曜夜8時~)がゴールデン枠でも話題になっている。

 優れた番組に送られる『第41回放送文化基金賞』のテレビエンターテインメント部門で最優秀賞を受賞したこの番組。冨澤有人プロデューサーは、こう話す。

「最近の日本には、失敗を許さない風潮があるように感じます。でも、しくじりを恐れず、それを受け入れて成長していけばいいと思うんです」

 失敗談を披露する先生選びには、手間暇をかけている。スタッフ会議で候補にあがった出演者に二つ返事でOKされることはまずないし、出演が決まってからも打ち合わせには時間をかける。最初に3時間、教科書を作ってから何回か話し、収録当日にも2時間ほど。

「過去の失敗談をさらけ出してもらうので、こちらも生半可な気持ちではできませんから」(冨澤プロデューサー)

 入念な打ち合わせのうえでの収録。しくじり先生の話は演者のみならず、スタッフの心にも響いている。

「過去のしくじりを話した後で笑い飛ばしている先生もいます。悟りの境地ですよ。視聴者の方も、得るものがあると思いますが、まずは面白いと思っていただければ、うれしいです」(北野貴章ディレクター)