目次
Page 1
ー 難病もさまざまなことに挑戦し、楽しむ姿
Page 2
ー 本の出版が叶う
Page 3
ー 2歳まで生きられるかわからない……
Page 4
ー 生まれ持ったマインド
Page 5
ー 特別扱いされていないことがうれしかった

 

 俳優・星野真里さんの長女・ふうかさんが9歳だった2024年にインスタグラムを始めると、フォロワーがぐんぐん増え、1年数か月で10万人を突破した。

難病もさまざまなことに挑戦し、楽しむ姿

ふうかさんが日常を発信しているインスタより。ふうかさんのインスタは、ユーザーネーム(fuka_9_)で検索を
ふうかさんが日常を発信しているインスタより。ふうかさんのインスタは、ユーザーネーム(fuka_9_)で検索を

 ふうかさんは、先天性ミオパチーという難病で、移動は車椅子、人工呼吸器を使いながらの生活を送っている。しかし自転車に乗ったり、キャンプをしたり、鉄棒に挑戦したり、舞台を見たり、国内外に旅行に出かけたり……。さまざまなことに挑戦し、楽しむ姿と、それを支える家族の姿が感動や共感を呼んだのだろう。

 昨年12月、フォロワー10万人達成を機に開いた初のインスタライブでは、ふうかさんは、冒頭、司会の父親・高野貴裕さんと“イエーイ”と歓声を上げ、フォロワーからのいろいろな質問に、時にユーモアを交え、時にじっくり考え、冷静な視点で答えた。その声は、星野さんの使うApple製品の音声アシスト、Siriが間違えて反応するほど、どこか似ている。その星野さんが語る。

「インスタグラムは、ふうかのことを知っていただきたいと思って始めたんです。私も今は自然と取材にお答えしたりしていますけど、ふうかを授かる前は、障がいや難病、福祉について何も考えないで生きてきました。ところが娘と出会ったことで、世界の見え方が変わったんです。

 道を歩いていても、段差を見かけると車椅子で上がれるのかと考えたり、ビルに多目的トイレがなかったら困る人がいるのでは、とか思ったりするようになりました。フォロワーのみなさんも、娘のことを通して、違う目線で社会を見たり、一瞬でも考えたりするきっかけになってくれたらと思いました。

 でも、インスタグラムだけでは伝わらないことがあるのも事実で、本という形だからこそ届けられることもあるのではないかと思い、本を出したいと思ったんです」