「ムカついたので、ツイッターで書いた」

 ただし、相手の名前は書かなかったため、トラブルにはならなかった。

「普段どおりに接したので、(相手は悪口を書かれたと)わかっていないと思う」

 同じく高2のB子さんも悪口を書かれたことがある。

「ツイッターで悪口を書かれたことを知らなかったけれど、友達から教えてもらった。1年のときの同級生で仲がよかったのに、今ではもう話していない」

 悪く書かれたことが表面化すると、友人関係の亀裂は修復しにくくなるという。

 調査では、「グループ内でメールできるアプリで仲間はずれにされた」経験を持つ児童・生徒が5・3%いた。小学生で2・6%、中学生で6・4%、高校生で11・9%が経験したと回答している。

 高校3年のC子さんは、LINEのタイムライン(友達全員が閲覧できる実況報告)で友人の悪口を投稿した。誰のことかは曖昧にしていたが、友人のことだとバレた。

「しばらくずっと無視されました。でも謝り続けるしかないと思って、“ごめんね”とLINEで送るしかなかった」

 一時、LINEグループからはずされた。結局、仲直りできたというが、場合によっては孤立しかねなかった。

 ネットでのトラブルは、自殺や殺人事件を引き起こすこともある。