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 4月の番組改編で、報道番組の顔であるキャスターやアナウンサーが大幅に一新し、やっと一段落したところ。そこで男女問わず、好きなキャスターやアナウンサーと、その理由を街の人に聞いた。

「TBSの安住紳一郎アナが好きです。フリーになったら羽鳥さんや宮根さん以上に活躍しそう! 相手を立てつつ我も強い安住さんは、いずれ久米宏さんのようにキャスターとしても大成しそう」(50代・女性)

「『クローズアップ現代』でキャスターを務めていた国谷裕子さんが好きでした。昨今のテレビでは、もっともキャスターらしい人だっただけに降板が残念でならない。小宮悦子さん、三雲孝江さん……。女性キャスターが減っていくのは寂しい」(40代・女性)

 アナウンサーとキャスターの違い。それはニュースの原稿を読むことに特化する前者に対して、読むだけでなく自分の考えや意見を述べるのが後者と言われている。それだけに、好き嫌いは別としてこんな意見も。

「みのもんたや小倉智昭のようなアクの強い存在は必要だと思う。当たり障りのないキャスターが増えるということは、それだけ平凡な意見が増えるということ。各局、各番組に異なる意見があってこそ、報道の意味があるのでは?」(60代・女性)

「言葉に重みのないキャスターなんて借りてきた猫! 筑紫哲也、田原総一朗らに比べ、今のキャスターやアナウンサーは人気取りに必死で小手先だけ。タレントがキャスターもどきのことをしているのも論外。取材や現場に行かない人間がどうしてニュースを伝えられるのか?」(60代・男性)

 一方、若い世代はこんな分析を。

「どうせ画面に映るならフジテレビの加藤綾子アナやテレビ朝日の竹内由恵アナのようなカワイイ人のほうがいい。疲れて帰ってきたときに硬い表情で硬い話は聞きたくない」(20代・男性)

「ニュースを見ない若い層に対しては訴求力のある芸人やタレントを起用するのは納得です。それに、局アナってサラリーマンだから、強くものを言えないはず。だったら、『スッキリ!!』の加藤浩次さんのようにズバッとした物言いで斬り捨ててくれる芸人さんのほうが頼もしい」(30代・女性)

 報道、情報番組、バラエティー……キャスターとアナウンサーの役割が多様化する時代とはいえ、やっぱり基本を重視する人は少なくない。

「ニュースを伝える以上、アナウンス力は不可欠。『ニュース7』の武田真一さんや『NHKニュース』の高瀬耕造さんのニュースを聞いているとホッとします。災害のニュースなどは持論を展開するキャスターよりも、事実をきちんと読み上げてくれるアナウンサーのほうが好感を持ちます」(60代・女性)

「知性を感じさせる人であってほしい。逸見政孝さん、久米宏さん、池上彰さんなどはジャンルや相手を問わず、常に知性を感じさせる雰囲気を持っていた。最近はそういったアナウンサーやキャスターが減ってきていると感じますね」(50代・女性)