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 総務省が5月5日の『こどもの日』にちなんで、15歳未満の子どもの数を推計1605万人と発表。一方で『一般社団法人ペットフード協会』によると、全国の犬と猫のペット数は約1979万頭。いまや日本では、ペットが子どもの数を上回る。新しく迎え入れる家族の一員ならば、それ相応の“生活費”がかかるのは当たり前。

「子どもの大学進学と飼い犬の高齢化がダブルにやってきてピンチ! がんになった犬の手術費用が20万円。通院費用も1回あたり1万~2万円。再発するかもと言われビクビクしています。今度手術になったら、子どもの入学金が(汗)」(東京都/パート主婦・52歳)

 いまや大切な家族の一員であるペット。病気になったときの治療費も、人間と同様に長生きをするだけお金がかかるんです。

 ペット&ファミリー少額短期保険(株)の調べによると、ペットがかかる病気の金額は以下のとおり。

・意外とかかる【骨折】平均額:16万3635円/最高額:76万9702円

・いちばん多い【誤飲】平均額:3万9668円/最高額:67万7826円

・ペットもかかる【がん】平均額:16万6249円/最高額:121万5820円

(2013年4月~2014年3月の保険金支払い実績をもとに算出)

 そんなわけで、飼い主たちの注目度だけでなく、年々かける金額、商品の種類も増えているのがペット用の保険。取り扱っているのは損害保険会社や少額短期保険会社だが、商品内容に大きな違いはないといえる。

 かかった治療費に対する補償の割合は、だいたい50%か70%のどちらかを選択。ただ、前出のペット専門店『コジマ』では『ペット&ファミリー少額短期保険』の『げんきナンバーわんエル』という、補償が80%という保険も案内している。

 保険料を大きく左右するのはペットの年齢。年齢が高くなるほど、保険料が上がるのが一般的。年齢が8歳になると加入できない保険もある。

 保険料は月額で紹介している場合がほとんどだが、通常の契約期間は1年単位。更新するたびに保険料は上がる。月ごとに支払うよりも、年払いのほうが1か月分ほど割安になるので、実際に参考すべきは年払いの金額だろう。

 さらに飼い主たちの声を取材すると、1度ペット保険に加入したら、1年ごとの自動更新を続け、途中で別の保険に乗り換えるケースはまれ。それは、すでに何かしらの病気をしていたり、年齢がいっていると、保険自体に入れないからだ。

 なので、肝心なのは最初に入る保険の見極めということになる。

 また、複数のペットで加入すると割安になる『多頭割引』や、病気やケガがなくて保険料の支払いがないと翌年に割引される『無事故割引』などもある。特約、補償の対象外になる治療もあるので、それらのチェックも忘れずに。