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 4月は出会いの季節。「これから必要になるから連絡先、教えて!」というシチュエーションになったときケータイ番号だけでなく、「LINEやっている?」と聞かれることも。

 でも、気軽にSNSを交換すると、これまでなかったトラブルや心配事が起こるかも……。そこで、SNSの最新活用&対処法を伝授。

【Q】フェイスブックで誘われたイベントに行けないなら《欠席》にすべき?

 フェイスブックには、お花見や飲み会などのイベントを作成して、友達を招待できる機能がある。招待された人はお誘いに対して《出席》か《欠席》を選択できる。

「もし行けなくても、あえて《欠席》にしたり、何かコメントする必要はありません」(ITジャーナリスト・高橋暁子さん)

 その理由とは?

「欠席コメントが続くと不人気なイベントに見えるので、行けなくてもスルーして、何も書かないのが無難です」(高橋さん)

 ただ、例えば同じ地域のママさん会で、子どもたちの合同バースデーパーティーをやります、という招待なら返事をしないわけにはいかないことも。そういったときなら、

「通常のコミュニケーションと同じように、きちんと返事するのがいいでしょう。行けない場合のコメントをするのであれば、《また誘ってください》とか《しばらくは忙しくて》と、自分の都合のせいで行けないことを伝えるようにして、相手を嫌な気分にさせないように」(高橋さん)

【Q】ほかの人がSNSで勝手に自分や子どもの写真をアップしていたら?

 子どもの運動会や誕生日パーティーで撮っていた写真を、ママ友がノリノリでフェイスブックやツイッターにアップ。でも、そこに私やウチの子も写っているんですけど……。

「その人のSNSに“勝手にアップしないで”と書き込むとトラブルの原因になりかねません。例えばメッセージ機能で“ウチは子どもの写真をネット上にアップしないことにしているので、悪いけどはずしてもらっていい?”と、相手の感情も考えて伝えましょう」(WEBメディアコンサルタント落合正和さん)

 そもそも人の写真を勝手にアップするのはプライバシーの侵害であり、SNSでやってはいけないタブーのひとつ。とはいっても人間関係もあるので、やんわりと「子どもが嫌がらせされたらイヤだから」とか、「SNSに顔写真を載せないの」といったマイルールがあることをうまく伝えよう。

【Q】そもそもフェイスブックやツイッターに投稿しないほうがいいことって?

「SNSの文化は、主にフェイスブックとツイッターが作ってきたと言えます。それらには《いいね》ボタンがあり、要するにポジティブな文化なんです。なので、ネガティブな投稿を繰り返す人はSNSでは嫌われます」(落合さん)

 つい《公開》されているのを忘れて、日常会話のように思わず人の悪口を書いてしまったり、近所のウワサ話を披露してしまったり、やりとりの途中でついカッとなって相手に言いすぎてしまうのもSNSではご法度。また、写メや画像にも気をつけなくてはいけない。

「家の中で撮った写真に郵便物が写り込んでおり、そこの住所や電話番号が読めてしまうということもあります。それと“今日から3日間旅行です”という書き込みは、空き巣に対して留守ですよと公表しているようなもの。アメリカでは実際に事件化しています」(落合さん)

 SNSが日常のコミュニケーションの延長であることを忘れずに。

イラスト/山田久美子