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17年前の大阪での『全国育樹祭』では、優しい眼差しを('99年10月)

 さまざまな行事へのお出でましが増えている皇太子妃雅子さま。

 そんな雅子さまには今年、皇室で伝統となっている7つの重大公務(かつて"八大行啓"と呼ばれたものの、増減して今は7つ)すべてに参加されるという目標があった。

 皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんは次のような見方をする。

「先日の岩手訪問でも、雅子さまは予定外のお声がけや深々としたお辞儀をするなど、心に余裕が生まれているとお見受けしました。

 雅子さまなりに、新たな目標や目的を定めることができるようになっているのではないでしょうか」

 しかしその後、雅子さまが7大公務のうちのひとつである岡山訪問をお取りやめになったことで、17年ぶりの“大仕事”は来年以降に持ち越しに。別の宮内庁関係者が、その理由を打ち明ける。

「実は8月11日の『山の日』に長野県松本市の上高地で開催される『第1回 山の日記念全国大会』に愛子さまを含めたご一家で訪問されることで検討が進んでいるのです」

「山の日」は、国民の祝日のひとつとして「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ために制定されたもので、今回が最初となる。

「皇太子さまは登山を趣味にされていて、雅子さまも愛子さまも静養先の那須では登山を楽しまれることもあるのでご一家にお出まし願いが来たのではないでしょうか。

 20年前には、『海の日』を祝う記念式典に皇太子ご夫妻は出席されています」(同)

 学習院女子中等科3年の愛子さまは最近、ご両親とお出ましをする機会が増えているが、今回のような大会の式典に臨席されるのは初めてとなる。

「雅子さまは、慣れない愛子さまをサポートして見守りたいお気持ちが強く、その準備などで時期が近い岡山訪問は難しかったのではないでしょうか」(同)