『ROOKIES』出演後、CMオファーが殺到するが

 桐谷のドラマでの出世作といえば、'08年に放送されたTBS系ドラマ『ROOKIES』。超ポジティブな平塚という高校生を演じていたが、放送後はそのイメージがつくのを懸念していたという。

「桐谷さんは、『パッチギ!』では1か月半かけて体重を15kg増やし、撮影後には1か月半かけて15kg元に戻すというように、役作りに余念がない人なんです。だからこそ、役をずっと引きずるのはよくないと考えていたそう。『ROOKIES』出演後に20件以上あったCMのオファーも断ったんだとか」(前出・芸能プロ関係者)

 当時共演した佐藤健とは、'10年公開の映画『BECK』、'15年のTBS系ドラマ『天皇の料理番』、同年の映画『バクマン。』で共演しており、一緒に飲みに行くこともあるそう。

「『バクマン。』の打ち上げでも、佐藤さんと桐谷さんの2人だけ、1次会から参加していて、仲よさげに談笑していましたよ。2次会ではほかのキャストを差し置いて、2人だけで笑いながら話していたりもしました」(前出・映画製作スタッフ)

『香音─KANON─』には作詞曲も収録予定

 根が明るい桐谷だから、演じるCMキャラクター『浦ちゃん』も老若男女に幅広く受け入れられている。

「しかも三線は、自分で弾いているんです。桐谷さんは、音楽の才能もバツグン。『BECK』では吹き替えなしでラップ・ボーカルを披露。映画『ソラニン』でも、生でドラムの演奏を行いました」(前出・映画製作スタッフ)

『BECK』では“この役は自分が演じたい!”と監督にビデオレターで自らのラップを送りつけたほどで、音楽に対しても柔軟だったという。

「鑑賞する音楽の幅がかなり広く、クラシックを聴くかと思えばブルーハーツを聴くことも」(音楽専門誌ライター)

 '13年には、民放初主演を果たしたドラマ『Y・O・U やまびこ音楽同好会』(関西テレビ)で演じた河野勇作名義で、THE イナズマ戦隊とコラボして『喜びの歌』をリリースしている。

「初めてギターに挑戦し、コードのFを弾けたことに大喜びしていたといいます。9月28日に発売されるファーストアルバム『香音─KANON─』には『海の声』や『喜びの歌』をはじめ、彼の作詞曲が収録されるそうです」(前出・音楽専門誌ライター)