つまり、個人事務所として使うこと自体が不可能というわけ。にもかかわらず、離婚発表直前に発売された『週刊新潮』では、近況を自らこう説明していた。

《私は今、新宿の事務所で生活しています。(略)母親か事務所のスタッフが、事務所暮らしの手伝いをしてくれています》

 どうやら本人の認識でも、自宅=事務所ということで間違いないようだ。マンション利用への乙武氏の見解はどうなのか。事務所に問い合わせてみると、

「自宅ではなく事務所として使用しております。しかしながら、そのような勧告が電話や書類などで届いたことはありません。管理会社からはそのような事実はないと。本当に寝耳に水で、まったく身に覚えのない話です」

 と完全否定。前出の不動産業界関係者の証言とは、まったく食い違う答えが返ってきた。現在の管理会社に話を聞くも「賃貸での事務所利用は一切お断りしています」というのだが……。

 別の不動産会社関係者が口を開く。

「お客様がマンションの部屋を居住利用のみ、事務所利用または自宅兼事務所のいずれかでお使いになられているかをこちらが完璧に把握するのは困難。

 ですので、事務所利用などの商業目的が発覚した場合でもお客様に失礼にならないように断定せず、まずは状況把握のため居住されているお客様に直接お電話で確認することがございます。不動産業界ではこれを“勧告”と呼ぶこともありますね」