何回も繰り返す。最初は幹の部分だけ。いらないものは後回し

『偏差値29でも東大に合格できた!「捨てる」記憶術』(青春出版社) ※記事の中で画像をクリックするとamazonの紹介ページにジャンプします
すべての写真を見る

 とはいえ、取捨選択ができずに、やたらと詰め込んでしまう人も多いはず。どうしたらいいんでしょうか。

「私が思うに、暗記のときって、いつも木を思い浮かべるんですよ。木があって、幹があって、枝があって、枝が分かれていて、葉っぱがあってって……。

 もちろん、幹の部分が大事なわけですよね。受験に出る確率が80%だったりする重要単語も決まっているじゃないですか。葉っぱが出る確率は、1%あるかないかとか、そういうものだったりするんです。

 にもかかわらず、教科書には幹と葉っぱが同じページに並列して並んでいる。なので一緒に覚えてしまうし、全部覚えないといけないように感じてしまう。あまり復習を前提としていませんね。一気にそこを覚えないといけないと考えている。1回その問題集をやったら見返さない感覚。

 私は1冊を何回も何回もやります。だから、いらないものは後でやればいいやとすごく取捨選択をするんですね。暗記のうまくない人っていうのは、完璧主義的なところがあるのではないでしょうか。重要度がまるで違うのに、すべて同じように覚えなければいけないと思ってしまっている。

 アバウト暗記というか、木の全体像を見ることが重要なんです。歴史なら原始人のいる時代から始まって現代までの全体の流れを見てから、どこが大事か見定める。そうすれば自分の現在の位置もわかるし、重要な単語も見えてくる。だけど最初の原始時代ばかりやっていたら時間配分もわからない」