「栄輔は若くて恋に慣れていないというか……、若いといっても20歳を越えているんですけど(笑)。戦時中に過ごせなかった青春を、今、謳歌している感じですね」

 朝ドラ『べっぴんさん』で、潔(高良健吾)とともに坂東営業部の再建を目指しながら、ヒロイン・すみれ(芳根京子)を支える岩佐栄輔を演じている松下。もともと歌手としてデビューし、現在はボーカル&ダンスグループ『X4』でYUYAとして活動している。今回の朝ドラへの抜擢については、

「初めにお話をいただいたときは、驚きと一緒に頭の中に“?”がズラッと並びました(笑)。今年『花より男子』というミュージカルに出させていただいたときに、NHKの方が見てくださっていたみたいで。最初は、どこに僕への出演オファーをすればいいのかわからなかったと聞きました(笑)」

 作中、すみれを支えながら、少しずつ彼女に惹かれていく栄輔。

「すみれに一目惚れするというより、空襲で亡くしてしまった妹と彼女を重ね合わせている、と僕の中では思っているんですよ。それが、すみれさんの旦那さん、娘のさくらちゃんのお父さんはどんな人なんだろうと思いながら、だんだん恋心に変わってはいくんですけど。栄輔はわかりやすいですよね(笑)」

 さくらに“お父さん”と呼ばれなつかれて、そのまま父親になりそうな勢いだったけど?

「実は僕、子どもがあまり得意なほうじゃなかったんですけど、さくらちゃんは本当にかわいいんですよ。本番になっても何をしだすかわからない(笑)。彼女にしてみれば、リハとか本番なんて関係ないですから。でもそういうこともすべて愛おしく感じるので、演技というより、本心から可愛がっています」

 42話(11月19日放送)で紀夫(永山絢斗)が戻ってきて、ひと波乱が起きる予感がするけど、栄輔としてはどんな気持ちで迎える?

「すみれさんを好きという思いもあるけど、彼女がいちばん幸せになれるのは紀夫さんが帰ってくることだとわかってはいるんです。だけど心の中では……。それでも周囲を明るくする“栄輔らしさ”を保っていないといけないし、複雑な男心を感じていただければうれしいですね」

さくらから“お父さん”と呼ばれ舞い上がった栄輔だが、紀夫の帰還に何を思う? (c)NHK

★栄輔が語るヒロイン・すみれ(芳根京子)の素顔

「とにかく“肌がきれいやな”というのが第一印象です(笑)。一緒にお芝居していてすごいなと感じるのは、19歳とは思えないくらいに落ち着いていて。でも、本番以外のときは、ごく普通の女の子なんですよ。だから、すごく話しやすくて“大阪での生活はどうなん?”とか、“時間が空いたとき、どこ行った?”みたいな、なんでもないような会話をしています。あとはトマトばかり食べているイメージですね(笑)」