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ー 竹丸は「6回2失点」で及第点

 

 エースの山崎伊織が右肩のコンディション不良で離脱したことを受け、巨人・阿部慎之助監督は開幕投手にドラフト1位ルーキーの竹丸和幸を指名。球団では64年ぶりとなる新人による大役となるが、未知数の新戦力にマウンドを託すチーム事情と指揮官の決断に注目が集まっている。

竹丸は「6回2失点」で及第点

 3月14日、日本ハムとのオープン戦が行われた東京ドームの試合前。内海投手コーチから監督室に行くよう声を掛けられた竹丸は、向かった先で阿部監督から「開幕、行くぞ。思い切ってやってくれ」と言葉を掛けられたという。

 巨人で新人が開幕戦で先発を務めるのは、1962年の城之内邦雄以来、64年ぶり。勝利すれば球団史上初となるが、裏を返せば、苦しいチーム事情の表れでもある。この窮状を物語るかのように、専門家が示す見通しも険しい。

「解説者の高木豊氏は16日に自身のYouTubeチャンネルを更新。セ・リーグの順位について優勝は中日、阪神、広島の争いになると予想。巨人については、“オープン戦でもインサイドを詰まり上げている”四番候補のダルベックと、“やってみないとわからない”投手陣を不安要素に挙げています」(スポーツ紙記者、以下同)

 高木氏は17日にも動画を投稿。山崎の離脱について「軽症で1ヶ月ぐらいはかかる感じはする。でも重かったらちょっと長期っていうことにもなりかねないよね」と厳しい見方を示し、竹丸については、「6回2失点」を及第点としている。

高木氏はハワード、ウィットリーという外国人投手の選択肢もあった中で、竹丸に白羽の矢が立った理由について、対戦相手にデータがない“初物”であること、さらに『阿部監督自身がルーキーの時に開幕からスタメンで出場して力を発揮した過去と重ね合わせたのではないか』と推察。

 また山崎の離脱でローテーションの再編を余儀なくされている先発陣を『量はいるが質というものは出来上がってない』と評していました。山崎の代わりに出た投手が結果を残せず、また別の投手を試し……という堂々巡りになるのであれば、高木氏が危惧するように上位進出は難しくなってきます」

 ネット上では「普通に考えて、新人には肩の荷が重すぎる」「ここ数年、FA補強で生え抜き投手を育成してこなかったツケ」といった不安の声がある一方、「相手が初物に弱い阪神。好投して一気にエースへの道を駆け上がってほしい」「ボコボコに打たれても何事も経験。勝ち負けにこだわらず頑張れ」といったエールも聞かれる。

 指揮官が決断した“一か八か”の大博打が、巨人の一年を占うことになりそうだ。