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ー 誰もが成し得ない史上初の快挙

 開幕から二刀流でフル回転している大谷翔平。打撃ではここまで苦戦が続いている。

自己ワーストの24打席連続無安打を記録するなど、不振ぎみです。今年1年目のホワイトソックス・村上宗隆選手がホームラン王争いをしているほか、ブルージェイズの岡本和真選手、カブスの鈴木誠也選手など、野手の日本人メジャーリーガーが好調。これからの爆発に期待したいですが、大谷選手はやや遅れをとっています」(スポーツ紙記者、以下同)

 一方で投手としては圧倒的な活躍を見せている。

「日本時間5月5日に3、4月の月間MVPが発表され、大谷選手は投手部門で自身初の受賞となりました。5月6日のアストロズ戦では右ひじの手術から復帰後最長となる7回を投げて2失点。8つの三振を奪う好投で防御率はリーグトップに。MLB公式サイトが5月8日に発表した先発投手のパワーランキングでは1位に選ばれました

 昨年までのドジャースでの2年間は打者として連覇に貢献。今シーズンは“投手”に軸足を置いているようだ。

3月のWBCでは打者に専念したのもシーズンに備えて肩やひじの消耗を減らすためで、大谷選手からの提案だったそう。これまでは投手として出場しながらDHとして打席にも立っていましたが、今シーズンは登板日に打席に立たず、投手に専念する日もあります。できるだけ身体への負担を減らして投手としての結果を出したいという思いがあるのでしょう」(スポーツライター、以下同)

 このままいけば日本人初の栄冠を手にする可能性が高い。

「年間で最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞も十分に狙えます。これまで受賞した日本人メジャーリーガーはいません。2013年と2020年のダルビッシュ有投手、2020年の前田健太投手が2位となったのが最高。昨年の山本由伸投手は最終候補に入りましたが、3位止まりでした」

誰もが成し得ない史上初の快挙

愛娘とデコピンと絵本を読んでいる大谷翔平(インスタグラムより)
愛娘とデコピンと絵本を読んでいる大谷翔平(インスタグラムより)

 投手にとって最も名誉のある賞。それだけに壁もある。

「明確な基準があるわけではありませんが、サイ・ヤング賞の候補になるためには規定投球回である162イニング以上は投げる必要があります。身体への負担が大きい二刀流のため、ケガを避けるために間隔を空けながら登板することも考えられます。そうなると、規定到達は厳しい。162イニングを超えられるかが、一番高い壁でしょう」

 これまで前人未到の記録をいくつも残してきた大谷だからこそ、期待できるところもある。

4月29日に発表されたサイ・ヤング賞の模擬投票で大谷選手は3位。受賞の可能性は大いにあります。本塁打王を獲得した選手がサイ・ヤング賞を受賞すれば史上初。簡単ではありませんが、大谷選手であれば、という期待感はあります」(前出・スポーツ紙記者)

 今年は投手・大谷の真骨頂が見られるかもしれない。