堺雅人 撮影/佐藤靖彦
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父・昌幸役は「やってみたい」

 信繁49年の人生の中で、最後にスポットを浴びて輝く大坂の陣。

「入城してからは、僕が物語を引っ張っていかなくては、と思っていました。でも、いざ現場で撮影に入ると自分がどうするというより、自分の中にいる別の人に突き動かされていたんです」

 それはこの1年で、信繁=幸村が関わりを持ってきた人たち。

「父・昌幸(草刈正雄)であり、秀吉(小日向文世)であり、三成(山本耕史)であり、茶々(竹内結子)であり……。目の前の人に外側から引っ張られるか、内側からの声に押し出されるかの違いだなと。結局、幸村は何ひとつ自分で決めることはなかったんだな、という気もしますし、それは演じていてすごく面白いところでした」

 昌幸を演じた草刈は、30年前に『真田太平記』で幸村を演じている。将来、堺も昌幸を演じることを考えている?

「いえいえ、草刈さんは超えられないでしょう(笑)。といいながらも、やってみたい気持ちはあります。役者ですから、やれと言われれば何でもやりたいです。秀吉や家康もいいですね。佐助は……、ちょっと無理かもしれません(笑)」