(視聴者の)みなさんが銭形でイメージするのは声だと思います。そのためにアニメ版の初代声優、納谷悟朗さんと、今の山寺宏一さんの声を自分に入れてみて、そこから自分が出せる声に合わせていきました。アニメでは常にテンションが高い銭形ですが、実写版では声のトーンや強弱を編み出す作業が必要で難しく、また楽しかったです。銭形を演じて以降、声が枯れて地声が低くなってしまいました(笑)」(鈴木)

 モノマネに終始しない鈴木の演技力は、加藤Pも太鼓判を押す。

「想像を超えています。途中から銭形にしか見えなくなってくるはず(笑)。役作りにまじめに取り組む鈴木さんは、銭形のきまじめさに通じるものがあります。本作では悪人を捕まえるまで決してあきらめない姿を描いていますが、鈴木さんが演じているので、非常に説得力が増しています」

オールロケでの撮影現場を支えたのは

 刑事ドラマといえばバディ。銭形の人間味を引き出す相棒には男性か女性かと考えた末、男女をそろえることに決め、前田敦子三浦貴大を配役した。

「オールロケでリアリティーがあるのですが、そのぶん時間と労力のかかるハードな撮影でした。現場を引っ張っていったのは、鈴木さんの人間味です。いちばん大変なのに弱音を吐かず、まじめに作品に取り組み、スタッフには紳士的に接する鈴木さんを見ていると、スタッフは“もっと頑張ろう”と思うんです。終始温かい空気に包まれ、一体感のある現場は、画面を通じて伝わると思います。

 本作は、オッサン刑事が主人公のドラマと思いきや、笑いあり、アクションあり、ホロッとくるところもあり、最後はスカッとした気分になってもらえるはずです。ご家族そろってお楽しみください」(加藤P)

競演! 鈴木亮平vs上川隆也

 メッシュの入った髪が印象的なキーマン、小津勇一役を上川隆也が演じている。小津が、どんな役割を果たすのかは見てのお楽しみだが、銭形と小津のシーンは要チェック!

「上川さんは、小津を本当に楽しんで演じてくださいました。銭形と小津が対峙(たいじ)するシーンは見ごたえがあり、名優同士のぶつかり合いにご注目ください」(加藤P)

銭形警部(鈴木亮平)と小津(上川隆也)が対峙するシーン (c)日本テレビ
銭形警部(鈴木亮平)と小津(上川隆也)が対峙するシーン (c)日本テレビ
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■銭形警部の活躍はまだまだ続く!

WOWOW:『連続ドラマW 銭形警部 漆黒の犯罪ファイル』(全4話)
2月19日(日)夜10時スタート

Hulu:『銭形警部 真紅の捜査ファイル』(全4話)
2月10日(金)日テレ版放送終了後、独占配信スタート