共働き家庭の夕食もサポート、人気店の料理も宅配する『楽びん!』

 ピンポーン! 「『楽びん!』です!」

 夕暮れどき、40代の夫婦と2歳の娘の3人家族、小森さん(仮名)の自宅に楽天のフードデリバリー『楽びん!』で注文した数々の料理が届けられた。この日は、アボカド料理専門店の丼ものやナチョス、スープなどの人気メニューをオーダーし、一家団らんで食卓を囲んだ。

『楽びん!』で注文した料理を囲む小森さん一家

 小森さんは、妻が出産後、仕事復帰したのをきっかけに『楽びん!』を使い始めた。手軽に家庭でレストランの味を楽しめることから、月に数回程度、利用するようになったという。

「保育園の帰りに娘が公園で遊び始めたときなど、以前は“早く帰って夕食の準備をしなきゃいけないのに”と焦っていたけれど、今は公園からスマホアプリで注文しています」

 現在、『楽びん!』で注文できるのは、都内対象エリア(※)の提携レストランのメニューとコンビニエンスストア・ローソンの日用品。注文は合計2000円以上から可能で、スマホアプリから注文すると約30分~40分で楽天の専任お届けスタッフが商品を届けてくれる。配送料は無料だが、料金はお店の単価に3割程度、上乗せされる。

 配送サービスを独自に行っていない、小規模なレストランのメニューも頼めるのが特徴。実際にアプリ上には、雑誌で話題のハンバーガーショップやサラダ専門店、人気カレー店などが並び「あのお店の料理が食べられるんだ♪」と心躍る。提携店舗数は現在約850店で、毎週増え続けている。

「以前は、最短20分で食品や日用品が届くということを売りにしていたのですが、利用件数がなかなか増えなかった。そこで、アンケートを取り、お客様のニーズを調査し直したところ、“おいしい料理を食べたい”という需要が高いことがわかったため、現在のフードデリバリーをメインにしたサービスに変わりました」

 そう話すのは、デリバリー事業部の品川竜介さん。このサービスは店舗側にとっても利点が多いという。例えば、もともと男性ビジネスマンが顧客の大半を占めていた丼もの店は『楽びん!』に加盟後、女性の利用者が格段に増えた。丼もの店にひとりで入るのをためらう女性が、配達で注文しているためだ。小森さん一家も「雰囲気的に子連れで入るのに躊躇(ちゅうちょ)するお店のメニューを注文できてうれしい!」と語り、新たな顧客獲得へとつながっていることがわかる。ランチ時にイートインの対応で手がいっぱいで配送をあきらめていた店も『楽びん!』のお届けスタッフを活用し、需要がある顧客に確実に商品を届けられるようになった。

『楽びん!』のお届けスタッフは公園などに待機し、専用のスマホに連絡が来たらレストランに電話注文を入れる。このとき料理のできあがり時間を確認。大幅に遅れる場合は利用者に電話をすることも

 ほかのフードデリバリーサービスとの違いは、

「アプリ上での注文が簡単なこと。それから、お届けスタッフのホスピタリティーの高さ。おいしい料理が早く届いても、お届けスタッフの印象が悪かったら嫌ですよね。『楽びん!』のお届けスタッフは全員が座学と路上研修を受けていて、礼儀正しいんです」(品川さん)

 お届けスタッフの人数や配置は、独自システムを使って、これまでのオーダーの傾向やその日の天気、道路状況などから最も効率のいい配置を自動で割り当てるという。

「お客様の声を拾いながら、今後エリア拡大なども検討していきたいと思います」

※『楽びん!』の都内の対象エリアは、2017年6月現在以下のとおり。港区、渋谷区、世田谷区、品川区、新宿区、目黒区の全域