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中沢元紀も出演する『あんぱん』毎週月〜土、朝8時〜(NHK総合)ほか放送中
「役者をやっていたら、朝ドラは“一度は出演してみたい”っていう夢の舞台のひとつだと思うので。決まったときは本当にうれしかったです」
とは、放送中の朝ドラ『あんぱん』で柳井嵩(北村匠海)の弟・千尋を演じている中沢元紀。“表には出さない目の熱さ”が決め手となり、抜擢された。
俳優人生に『あんぱん』がもたらすもの
「祖父母は“1日2回は見ている”と言ってくれていて(笑)」
幼少時は病弱だった千尋は、文武両道の好青年に。のぶ(今田美桜)に恋心を抱きながらも、嵩の気持ちを慮り続ける。戦争が激化すると、自ら海軍に志願。互いに軍人となった兄弟は小倉で再会を果たす。
「小さいころから我慢し、自分から表現することはなかった千尋が、嵩に初めてすべてをぶつけるシーンでした」
“この戦争がなかったら……”。目の前の現実とは真逆の理想をたたみかけるように語ったシーンは、視聴者の胸を打った。本作で中沢の顔と名前を覚えた人も多いだろう。デビューして3年、今後の俳優人生に『あんぱん』がもたらすものを尋ねると、
「影響はとても大きいと思います。お芝居の面で、すべて受け止めてくださる大先輩がたくさんいたので、本当にいろんなことができました。みなさんの大きな器をすごく感じましたし、自分も今後、受け止める側に立てる役者になりたいという目標もできました」