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ー 『妖怪ウォッチ』でも“差し替え”対応
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ー 業界の礼儀としては「グレーゾーン」

《え? この件何も知らないんだけど、こういうのってあり?》

 海外拠点の世界的ミュージシャンらしく英文も併記。アニメの演出に苦言を呈したYOSHIKIの投稿だ。

『妖怪ウォッチ』でも“差し替え”対応

「アニメ『ダンダダン』で『X JAPAN』の楽曲に非常に酷似した劇中歌が使用されたことを、YOSHIKIさんが“発見”。曲だけでなく、元祖ビジュアル系らしいルックスや、代表曲でボーカルのToshIの“紅だぁ!”というシャウトが“お祓いだぁ”など、かなりの類似点がありました」(アニメ誌ライター)

 YOSHIKIは演奏中の首のコルセットがおなじみとなっているが、アニメではそれも“再現”されていた。

今回の件はアニメの制作側が謝罪しましたが、アニメでは他作品のフレーズや雰囲気を取り入れることが、オマージュやパロディーとして受け入れられている文化があります。アニメ『妖怪ウォッチ』でも、“U.S.O”というキャラクターが登場した際、ピンク・レディーの『UFO』によく似た曲が流れ、本家のような振り付けがなされた。ですが、配信版やDVDでは差し替えが行われました」(アニメ脚本家)

 妖怪ウォッチの事後対応や今回のYOSHIKIを見るに、オマージュ元に話は通っていなかったようだ。

「制作側が“リスペクトしている”ゆえにオマージュした。アニメファンはその考え方で受け入れられがちで、オマージュ元はそれらを笑って許さないといけないような空気。それができないと器が小さいと見られかねず、選択肢がない選択を迫られているのと同義の状況にさらされるという見方もあると思います」(同・アニメ脚本家)