横浜DeNAベイスターズの藤浪晋太郎投手が8月31日の中日ドラゴンズ戦で日本復帰後初勝利を挙げた。
「2023年に阪神タイガースからアメリカに渡った藤浪投手。6月にマリナーズ傘下3Aを自由契約となり、DeNAに入団。日本球界復帰後2試合目となる試合で7回4安打無失点と好投して白星をつかみました」(スポーツ紙記者)
NPB通算1000投球回の達成

この試合でNPB通算1000投球回を達成。日本では22年9月23日の広島戦(マツダ)以来、1073日ぶりの勝利投手となり、ヒーローインタビューに答えた藤浪。
だが、そのウラでは“荒れる”事態が起こっていた。
「一部の中日ファンの藤浪選手へのブーイングがひどかったです。死球を出したなら、まだわかるのですが、1000投球回の表彰のアナウンスが流れている最中やヒーローインタビューのときにも。そのブーイングをDeNAファンがかき消すように大きな拍手をしていました」(球場で観戦していたDeNAファン)
そんな一部の中日ファンに対して、ネット上では、
《ヒーローインタビュー中の藤浪へのブーイングはダサすぎるし、恥の上塗りやで》
《表彰とかインタビューでブーイングする中日ファンを黙らせる投球をしてくれてありがとう》
《あり得ない 藤浪がすげえ悲しい表情したの見逃してないぞ》
といった批判の声が上がった。
なぜここまで藤浪が中日ファンから反感を買うのか。
「藤浪投手は阪神時代から制球難に苦しんでおり、相手チームは右打者の頭部付近への抜け球を警戒していました。藤浪投手が日本に戻ってきて投げた2試合はどちらも中日戦。中日は8月17日の試合では先発投手含めて9人、31日の試合では8人も左打者を並べる“藤浪対策”のオーダーで臨んでいました」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
前回8月17日の試合後、主砲で右打者の細川成也らを外してでもケガのリスクを減らしたオーダーを組んだ中日の井上一樹監督は、
「やっぱりけが人は出したくない。ベストオーダーで臨めない」
とコメント。これにはプロ野球OBからも賛否が起こった。
一方の藤浪は左打者を並べた対策について
「勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってくださいという感じです」
と発言。中日ファンから
《危険な球を過去に何度も投げてる人が言ってはいけない それこそ報復死球を受けかねない発言では?》
などと、批判の声が上がった。
「9月1日時点でDeNAが3位。中日はそれを1.5ゲーム差で追う5位で、クライマックスシリーズの進出を争っている最中です。藤浪投手対策で主力を出せないことも痛手ですし、出場して万が一ケガをした場合はかなりの戦力ダウンとなってしまいます。シーズンも佳境の時期に藤浪投手を2試合続けて、中日戦に登板させてきたことへの批判もブーイングには込められているのかもしれません」
真剣に戦っている選手のために、ファンも最低限のマナーは守ってほしい。